FXの世界においてはどんなトレーダーでも損切り(ロスカット)します。
今日FXを始めたばかりの人も億トレと言われるような人も。
と書いている私は過去に余裕で1万回以上損切りしています。
今は月に数回程度しかトレードしないのですが、昔は秒スキャとかもやっており、日に200回以上トレードするなんてことはザラでしたので。
誰でも損切りするので損切りトレードそのものを恥ずかしいと思う必要は全くないのですが、問題はその後です。
例えば、先日最年少で名人位を獲得された藤井聡太先生の将棋界であれば対局後に感想戦というものを行います。
これはこの手が良かった悪かった、この手をこうすればどういう変化になるのか等を両対局者が議論し、今後に繋げます。
野球の世界でもホームランを打たれたらピッチャーとキャッチャーが配球などについて話すことが多々ありますが、FXの世界では負けトレードを放置したままの人が多いようです。
って、過去の私もそうだったのであまり偉そうには言えないのですが・・・
で、負けトレードを放置したままだと何が起こるでしょうか?
また同じような負けトレードを繰り返すでしょう。
同じような負けトレードを繰り返すということは過去の自分と比較して何も成長していないということになります。
当然、トレード内容に多少の成長が感じられることもあるでしょうが、結果だけを見れば何も成長していないということになります。
ということで、負けトレードを恥ずかしいと思う必要は全くないのですが、その負けトレードを放置し、全く成長できていない自分のことを恥ずかしいと思う必要があるかと思います。
FXの世界では最短で1ヶ月で勝てるようになる人がいれば、5年・10年やってても1ヶ月トータルで一度もプラス収支になったことがないという方もいらっしゃるでしょう。
この差は何なのかと疑問に感じる方も多いでしょうが、負けトレードと向き合っているかどうかの差と言っても過言ではないでしょうし、短時間で勝てるようになる方の情報量は期間が短いだけに少ない筈です。
情報が少ないから余計なことはしないですし、情報が少ないから自分で考えるということもされるでしょう。
その少ない情報の中に自らの負けトレード記録というものも含まれるかと思うのですが、負けトレードを見直し、負けた原因を考え、同じような負けトレードを繰り返さないという訓練をし、負けトレードを勝ちトレードに変えるためにはどうすれば良いのかということを考え、自分なりの得意パターンのようなものを築き上げることができれば勝ちトレーダーの仲間入りも近いでしょう。
逆に、FX歴が長い方ほど情報量が多く、しかも最高のお宝である自らの負けトレード記録には見向きもしないので頑張っているつもりでも一向に光明が見えないという状態なのではと推測します。
プロスペクト理論の記事でも書いたように、負けを確定させたくないとか負けを認めたくはないというのは人間の本能とも言うべきものです。
ですので、自らの負けトレードと向き合いたくないというお気持ちはよ~く理解できます。
過去の私も負けトレードなんて闇に葬っていたのでw
ですが、これではダメだということ気付いてからの成長は早かったと記憶しています。
勿論、気付くだけではダメで行動も必要ですが。
FX歴が長くて結果が出ていない方の中には自らの負けトレード記録の重要性に気付かれている方もいらっしゃるでしょうが、気付くだけではダメで行動も必要です。
ややこしい何とか理論を学ぶくらいなら自らの負けトレードと向き合った方が超絶近道なのにな~と常日頃思うのですが、なかなか理解してもらえないようですね。。。
まあ、ご理解頂けた方だけでも自らの負けトレードと真正面から向き合って頂ければと思います。