私がFXを始めた頃のチャートにはローソク足以外に、移動平均線・ボリンジャーバンド・一目均衡表・RSI・MACDを表示させていました。
私のメイン口座です♪
が、ある時、これらのインジケーターって何に使ってるのと疑問に感じました。
とある方のチャートを参考に私もこれらのインジケーターを入れてみたものの、移動平均線やボリンジャーバンドは何となく何に使うのかは理解していたのですが、一目均衡表・RSI・MACDに関してはよくわかりませんでした。
一目均衡表の雲に関してはトレードに使えそうかな~とは思ったのですが、それ以外の各種線は結局一度もトレードに利用することはありませんでした。
また、RSIに関しては買われ過ぎであっても更に買われることは多々ありましたし、ダイバージェンスが発生してもトレンド転換しないこともありました。
ダイバージェンスが発生していることを知らずに普通にトレードして勝ちトレードになったことを機会に、まずRSIをチャート上から消し、次に見ることがほとんどないMACDを消しました。
その後、移動平均線も後追いだな~と思い消し、最後まで残ったのはボリンジャーバンドだけでした。
ボリンジャーバンドの±3σだけは使えると思って最後まで残していたのですが、なくても別に困ることはないと思い、遂にローソク足だけのチャートになりました。
ローソク足だけのチャートでどうやってトレードするのか疑問に感じる方も多いでしょうが、最強のツールであるローソク足の補助役とも言うべき水平線さえあれば何の問題もなくトレードすることが可能です。
少々前置きが長くなりましたがここからが本題です。
まず、水平線に関してどういうところに引くのかを説明しておきます。
やたら水平線が多いと逆にトレードしにくくなりますで、効果的なところに引く必要があります。
・ダブルトップ(ダブルボトム)、三尊(逆三尊)のネックライン
ダブルトップであろうが三尊であろうがもっと汚い形でも何でも良くて、とにかく高値圏(安値圏)のネックラインです。
黄線で示したようにダブルトップになっていますので、赤線のようにネックラインを引きます。
・高値(安値)を更新することになる上昇(下落)の起点
上昇(下落)の起点だとたくさんあるのですが、高値(安値)を更新するきっかけとなる起点だとその数は減りますし、更新するきっかけとなる起点の方が意識されやすいです。
黄丸とオレンジ丸の安値を更新する起点となる赤線を引きます。
・揉み合いの上限と下限
揉み合いになった場合に2本の赤線のように上限と下限に引きます。
・何度も止められているところ
高さは少々バラバラですが、似たようなところで何度も止められているので赤線を引きます。
効果的なところに水平線が引ければ、後はその水平線で反発するか、抜けてくるか、水平線付近で揉み合いになるかの三択ですので、反発すれば反発した方向にエントリーし、抜ければ抜けた方向にエントリーするだけです。
実際にはそう単純ではなく、トレードの方法としては極めてシンプルなのですが、どのような状況で水平線で反発したのか、または抜けてきたのか、更にはチャートの左側との兼ね合いなどを総合的に判断しなければなりません。
具体的に上のチャート画像を使って説明してみます。
まずネックラインに関してですが、ダブルトップを形成した後にオレンジ丸で示したように揉み合いになっています。
この揉み合いを上に抜けた可能性もあるのですが、そうはならずに下に抜けました。
下に抜けた後にネックライン付近まで戻ってきて下げ始めた緑矢印辺りで売るのが教科書通りのトレードですが、下を見ると水色線・白線・紫線の意識されそうなところが複数あります。
結果的にはすべてブチ抜いたのですが、緑矢印で売った後に緑線で示したように上に行くことも多々あります。(特に上昇トレンド中は)
緑線で示したような動きを頭に入れながら緑矢印辺りで売るのはOKですが、緑矢印辺りで売れば大きく伸びると最初から信じ込んでエントリーするのはNGです。
超シンプルなトレードの方法が急に難しくなったと思われるかもしれませんが、今回の記事タイトルは「水平線だけで考える・・・」です。
どんな手法でも結局は同じで、チャートの左側との兼ね合いを考えたり、思惑の方向に動かない可能性を考えておく必要があります。
今回の例ですと、赤線のネックラインが見える範囲の最安値で、しかも下落トレンド中であれば緑矢印辺りからガッツリ売れるかと思うのですが、チャートの左側にたくさんの壁がある時は「ここで止められるかも?」という準備が必要です。
次に高値(安値)を更新することになる上昇(下落)の起点に関してです。
これに関しては上で説明したのは1時間足ですが、日足を見ないとその後の動きがわかりません。
赤丸のところが1時間足で赤線を引いた起点ですが、その後この赤線が効いていて2ヵ所の黄丸を起点に下げているのがわかります。
ですので、この赤線付近に近付けば短い時間足を見て反発したことを確認してから売ります。
次に揉み合いに関してですが、
揉み合いの上限で反発すれば売り、抜ければ買いで、下限はこの逆です。
今回の場合ですとピンク矢印辺りが売りポイントですが、その後の急落は指標かと思われますので実際には売れないかと思います。
また、揉み合いの値幅がない時に無理することはなく、上下どちらに抜けてからの方が良いでしょう。
ただし、抜けてからもチャートの左側との兼ね合いがあります。
今回の場合ですと揉み合いの下限を下抜けてきますが黄線が上昇の起点であり、更に下にオレンジ線もあります。
結果的にはオレンジ線まで下げるのですが、黄線で大きく反発し、揉み合いの下限を下抜けたことがダマしになる可能性もあったでしょうし、このような可能性を考慮しておく必要があります。
最後に何度も止められているところですが、
赤線付近まで引き付けてオレンジ丸やピンク丸辺りから売りとなります。
ですが、赤線まで微妙に届いていないのでこれらのポイントで売れるかどうかは難しいところです。
また、オレンジ丸辺りで売った場合には緑線辺りから反発して上昇する可能性を考慮しておく必要がありますし、ピンク丸の場合は紫線や白線辺りを意識しておく必要があります。
上でも書いたように超シンプルなトレードの方法が急に難しくなったと思われるかもしれませんが、水平線だけしかないのにこれくらいのことを考える必要があるとなると、たくさんのインジケーターを駆使しているともっと色んなことを考える必要があるでしょう。
考える必要があるのですが、インジケーターに頼り切ってしまってあまり考えずにトレードしているという方も少なくはないかと思います。
このような状態であれば今後も同じようなことが続く可能性が高いので、インジケーターに頼らない自分で考えるトレードというものを是非ご経験頂ければと思います。
説明の文字数が多くなったので「こんなに色んなことを考えないといけないんだ~」と思われるかもしれませんが、説明文が長くなっただけで私は上で書いたことを文字通り一瞬で判断しています。
勿論、一朝一夕でこのようなことはできないでしょうが、目的意識をもってチャートを見ながら考える訓練を続ければ誰でもできるようになるでしょう。
要はやるかやらないかだけの話であり、本気でFXで勝ちたいとお考えなのであればやる時間も必要だと思いますよ!
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