ナンピンに関しては移転前のブログで書いたことがあるのですが、重要なことかと思いますので改めて書いてみたいと思います。
さて、FXにおけるナンピンとはポジションを追加して平均取得単価を下げる手法のことで、漢字で書くと「難平」です。
難を平らげるという意味でナンピンかと思うのですが、ナンピンに関しては色んな意見があるようです。
「ナンピンは絶対にやったらダメ!」という方が多いようですが、「ナンピンで失敗しない方法」なんてことを書かれている方もいらっしゃいます。
で、当ブログの記事タイトルが疑問形の時の答えは決まっていますw
ナンピンは絶対にやってはダメなのかどうかを決めるのはあなた自身です。
「○○さんがダメだと言ってたからやらない」というのは自分の意見・考えではないでしょうし、自分で考えた結果でもないと思われます。
ただ単に○○さんの言葉を鵜呑みにしているだけであり、FXに関するあらゆることがこういう感じだと自分で考えるという時間がほとんどないでしょう。
どれだけ多くの情報を入手したとしても実際にエントリーし、決済するのはあなた自身ですので、○○さんが言ってたことを鵜呑みにするとか、何も考えずに真似するという状態からいち早く卒業することが勝てるようになるための必要条件かと思います。
まあ、こういうことをどれだけ書いてもなかなか理解して頂けないでしょうからナンピンの話に戻ります。
上で「ナンピンは絶対にやってはダメなのかどうかを決めるのはあなた自身です」と書いたのですが、決めるための判断材料がなければ考えようがありません。
ということで、ナンピンに関して2パターンを紹介したいと思います。
この2パターンをご覧頂き、ナンピンは絶対にやってはダメなのかどうかご判断ください。
パターン1
赤丸で急上昇したので一番高いところでカウンターの売り注文を入れました。(赤矢印)
瞬間的には下げたのですがこの勢いは続かず更に上昇します。
上昇して上がり切った辺りの黄矢印で再び売り注文を入れます。
今回もまた瞬間的には下げるのですがこの勢いは続かず更に上昇します。
今度こそという思いで上がり切ったオレンジ矢印で3回目の売り注文を入れます。
その後、どんどん上昇してしまい、結局一度もプラ転することなく全資金を失ってしまいました。。。
「こんな奴はおらんやろっ!」と言われそうですが、昔の私は余裕でこんなトレードをしていましたwww
パターン2
チャートの左側からの流れを見ると順調に下げてきています。
赤枠でかなり長い時間揉み合いになったのですが、ここを下抜けました。
2ヵ所のピンク丸を見ると微妙に安値を切り下げているので、戻ってきたオレンジ矢印で売り注文を入れました。
しかし、順調に下げるということなく逆行してしまいます。
ですが、赤枠の揉み合いの上限で反発するかもということを事前に考えていたので、赤枠の上限で反発した緑矢印で追加の売り注文を入れました。
その後どうなったのかはわかりませんw
以上2パターンですが如何でしょうか?
パターン1に関しては問題外という気もするのですが、このようなナンピンでも成功することがあるから厄介です。
成功すれば文字通りナンピンなのですが、失敗するとナンピンではなく難多になっちゃいますねw
パターン1のようなトレードをして成功した経験がある方はまた同じことをやっちゃうかと思うのですが、一度でも失敗すれば全資金を失う可能性があるということをしっかりご理解ください。
だからと言って、こういうトレードは絶対にダメですよと私が申し上げることはしません。
どのようなトレードをしようとも自由だ~!
パターン2に関しては「赤枠の揉み合いの上限で反発するかもということを事前に考えていた」とあるので、ある意味戦略的ナンピンと言えるでしょう。
ですが、緑矢印で売って必ず下げるとは限らず、逆行すればオレンジ矢印で売った分はそこそこの含み損となってしまいます。
逆に、緑矢印以降順調に下げて右側のピンク丸さえも下抜ければ2ポジションでかなりの利益となります。
このようなトレードならやっても良いのか、それともダメなのかはご自身でご判断ください。
今現在の私がナンピンをやっているのかどうかを書いちゃうと先入観を与えることになりかねないので敢えて触れません。
最後に、今回のナンピンに限らず、FXの世界で一般的に言われていることに大して何もかも鵜呑みにするのではなく、「本当にそうなのか?」と疑いの目をもって考えるということが重要かと思います。
特に日本のFX界の常識みたいなものは全否定するくらいの気持ちで疑ってかかった方が見えてくることがたくさんあるかと思いますし、常識通りに行動していながら勝てるようになる人が増えないというのは常識の方に問題があるのではという発想も可能かと思います。
今現在の私のトレードスタイルというのはFX界の常識みたいなものを全否定することで出来上がったと言っても過言ではありません。
移動平均線もボリンジャーバンドも使わないというのは日本のFX界では非常識なのかもしれませんが、常識通りに行動して勝てないのと、非常識だけど勝てるだったらどちらが良いですか?
この判断もお任せ致します。