少々上から目線の御大層な記事タイトルにしたのですが、今回書く内容というのは私のトレードの核となることですので、多くの方に読んで頂きたいということで人目を惹くタイトルにしたということをご理解ください。
早速ですが、トレーダーの心理(大衆心理)というものを読み取ることができれば鬼に金棒だと思いませんか?
多くのトレーダーがこのように考えているということがわかればエントリーポイントが明確になったり、どこで決済すれば良いのかということもわかるでしょう。
ですが、実際のところ各トレーダーさんがどのように考えているかなんてことはわかりません。
5000人くらいからアンケートを取れば「みんなこんなことを考えているんだ~」というデータが集まりトレードする上で有効かと思うのですが、私規模のブログでは有効だと思えるほどのデータは集まりません。
トレーダーさんが考えていることがわからないのであれば今回の記事はすでに破綻しているのですが、唯一考えていることがわかるトレーダーがいます。
それは・・・
あなた自身です!
「そんなの当たり前じゃんっ!」と言われそうですが、トレーダーの心理なんてわからないということで最初から諦めている人も多いでしょう。
諦めるのは自由なのですが、自分自身が考えていることを突き詰め、チャートの動きと照らし合わせればトレーダーの多くがこんなことを考えているということがわかるようになります。
俄かには信じられないかもしれませんが、以下の内容をしっかりお読み頂き、訓練して頂ければテクニカル系のインジケーターが発するサインよりも早くエントリーできたり、決済できるようになるかと思います。
では、トレーダーの心理を考えるために何をすれば良いかと言いますと、
自分だったらこう考えるということを4通り考えます
何故4通りかと言いますと、FXの世界に登場する人物の種類は6種類のみです。
その6種類とは、
・今現在全くトレードをする気がない人
・○○になれば売りたい人
・△△になれば買いたい人
・ポジションを持っているけど当分決済する予定のない人
・今、売りポジションを持っていて、□□になれば決済したい人
・今、買いポジションを持っていて、××になれば決済したい人
上記6種類ですが、全くトレードする気がない人の気持ちを考える必要はありませんし、当分決済する予定がない人も同様です。
ということで、残るのが上で太字にした4種類=4通りとなります。
この4通りを色んな場面で考えます。
色んなという漠然とした表現では伝わらないでしょうが、チャートを見ていて気になるポイントがあれば実際にエントリーする必要はないので仮想のポイントということでチェックマークなどを入れてみてください。
上はドル円5分足のチャートですが、画面中央下部の赤丸を仮想のポイントとします。
時間足はどの時間足でもOKですし、リアルチャートではなく出来上がったチャートでも良いのですが、出来上がったチャートでやる場合には仮想ポイントの右側を見えない状態にし、MT4の「F12」ボタンでローソク足を1本づつ動かしてその後の動きを追ってください。
この時に、○○になれば売りたい人の気持ちを考えます。
下落の流れで来ているので赤丸で売ったとします。
この時の利確目標と損切りポイントを考えます。
見える範囲での最安値辺りが第一利確目標で、ここを下抜ければ一安心という感じかと思います。
一方、逆行した場合の損切りポイントは直近高値のすぐに上くらいの黄線辺りかと思います。(オレンジ線くらいまで余裕を見てる人もいるでしょうが)
そして、その後どうなったのかを確認します。
第一利確目標付近までは下げますが、下ヒゲを連発して上昇し始めます。
この時に決済するかどうかを考えます。
決済するのであれば、決済ボタンを押したと仮定して一旦終了します。
決済しないのであればその後の動きを見てどこかで決済します。
出来上がったチャートだと「ここで決済」と簡単に言えますので、チャートの右側が見えない状態にしてくださいということを再度強調しておきます。
次に考えるのは、赤丸では売れないけどどうなれば売れるのかということを考えます。
白枠辺りが売れる候補でしたが、この辺りから下げることはなく、その後どんどん上昇したので売れるところはなかったようです。
次に赤丸で買ったとします。
水色線で示したように微妙に安値を切り上げているので買えなくはないでしょうが、ちょっと遅いかなという印象です。
ですが、ここで買ったとして利確目標や損切りポイントを考えます。
損切りは見える範囲での最安値のちょっと下であるピンク線辺りでしょうし、利確目標は白枠さえ上抜ければ紫線辺りまでは狙いたいところです。
で、その後の動きを追うと、エントリー後に軽く逆行するも損切りポイントには届かずその後上昇します。
白枠を上抜け、順調に上昇し紫線に到達します。
ここで決済するかどうかを考えます。
ここで決済すれば一旦終了します。
決済しないのであればその後の動きを見てどこかで決済します。
次に考えるのは、赤丸では買えないけどどうなれば買えるのかということを考えます。
赤丸だと少々上から買うことになるので、水色線で示した更なる安値切り上げを見て黄矢印辺りなら買えるというようなことを考えて、その後の動きを追って決済します。
次に、売りポジションを持っている人が赤丸の地点で何を考えるのかを考えます。
どこで売ったのかがわからないので推測のしようがないかもしれませんが、オレンジ丸辺りで売ったとしたら自分ならどうするのかということを考えてみてください。
水色線で示した安値切り上げは気になるけど、白枠を上抜けるまでは持っておこうなどという感じで考えてみてください。
考えた後にその後の動きを見てどこかで決済してください。
最後に、買いポジションを持っている人が赤丸の地点で何を考えるのかを考えます。
チャートの左の方で買った人であればすでに含み損なので、赤丸の少し左で買ったと仮定すれば、ピンク線辺りに来るまでは損切りしないでしょうし、白枠さえ上抜けてくれたら伸びるかも?というようなことを考えてみてください。
「4通りを一度に考えるのは無理だよ~」と言われそうですが、いきなりできる人は極めて少ないでしょう。
ですので、最初は1通りだけでも結構ですし、余裕が出てくれば○○になれば売りたい人
と△△になれば買いたい人、最後に4通りを一度に考えるというような感じで結構ですし、4通りは必要ないと思えば省いて頂いても結構です。
そして、ここからが最も重要なことなのですが、上で書いたのは考え、そしてその後の動きを追うというだけのことしかしていません。
勿論、考えることは重要なのですが、考えた後に答え合わせが必要です。
自分は○○のポイントで△△と考えたけど、その後自分が考えた通りの動きになることが多かったとか、逆に逆行することが多い、□□辺りで損切りすると考えたけどそうではないことが多かったというようなことをしっかり確認します。
考えた通りの動きになることが多いということはトレーダーの多くが考えていることと同じ行動ができているということなので自信を持てば良いでしょう。
逆に、逆行することが多いとなると多くのトレーダーとは違う行動をしているということに気付けるでしょう。
逆行ばかりだと最初はショックかもしれませんが、逆行することが多いということに気付けることが重要で、気付けない人は今後も逆行ばかりするトレードになっちゃうでしょう。
気付ければ後は修正すれば良いだけの話です。
この作業を続けると、こういう場面ではこういう動きをすることが多いというようなデータがどんどん頭の中に蓄積されていきますし、誰かに教えてもらったことではなく自分で考えたことなので頭に定着しやすいでしょう。
私はこの作業に没頭したので世間一般的に言われる検証という作業をほとんどやらなかったのですが、検証よりも内容の濃いことをやってきたという自負があります。
上で書いた内容が「面倒だな~」と思われた方が多いかと思うのですが、安定して勝てるだけの力を身に付けるためにはこれくらいのことはやらないとダメでしょう。
安定的に勝っている人なんてほんの一握りの厳しい世界なのですが、楽な方法で勝とうと考えている人が多いと感じています。
FXの収入だけで生活している人は一握りの中の更に一握りなので、この厳しい世界で生き残りたいと本気でお考えなのであれば、やるべきことをやるしかないと思います。
今回書いたことがやるべきことかどうかのご判断はお任せします。