FXで勝ち続けるためには色んな能力が必要かと思います。
チャートを読み取る能力やトレード能力等々。
ここで強調しておきたいのは、「勝つ」ではなく、「勝ち続ける」ということです。
1回だけのトレードであれば適当にエントリーしても勝てることがあるでしょうが、1ヶ月、半年、1年、3年、5年という長いスパンで見ると適当なトレードで勝ち続けることはできません。
では、勝ち続けるためにどんな能力が必要なのでしょうか?
ヒントとしては、チャートを読み取る時に必要な能力なのですが・・・
別に引っ張るつもりはないのでとっとと発表しますが、
それは、
気付く能力です!
これは移転前のブログでも書いたことなのですが、気付けなければ何もできないと言っても過言ではありません。
「気付くくらい余裕やんっ!」と思われる方も多いでしょうが、
上のチャートの2本の赤縦線の間だけでも気付いて欲しいな~と思うことが10項目以上あります。
「えっ、そんなにあるの?ダブルトップは気付いたけど・・・」という方がほとんどかと思うのですが、気付くと言ってもチャートパターンだけの話ではありません。
チャートパターンを頑張って覚えたのに実戦で気付けなければどうしようもないのですが、「○○で止められたな~」とか、「△△を抜けたら一気に動いたな~」というようなことにも気付くことで良いポイントでエントリーできたり決済ができるようになります。
10項目以上あると上で書いたので、本当に10項目以上あるのか説明したいと思います。
1.黄丸で下ヒゲを連発していますが、これは黄線の安値が意識されているから
2.オレンジ線・緑線・オレンジ丸の上ヒゲ上抜けて一気に伸びたのはチャートの左側に壁がないから
3.ピンク線で示したダブルトップ(形は歪ですが)
4.ダブルトップのネックラインを下抜けて一気に下落
5.一気に下落するも黄線が意識され、緑丸で下ヒゲを2本出し上に行く気配を見せる
6.上を目指すも失敗し、黄線を下抜けて一気に下落。これもチャートの左側に壁がないから
7.V字回復
8.V字回復後に緑線で示したような動きになっても良かったのに、そうはならなかった
9.V字回復後に超短期的には下落の流れになったけど、その波が続かずオレンジ線を上抜けてからスンナリ上昇
10.紫線で示したダブルトップ(トリプルとも言えるかも?でも、そんなのはどうでもいいことです)
11.ダブルトップのネックラインを下抜けた後にスンナリ下げても良かったのにそうはならず、紫丸で示したように2回上を目指した
12.2回上を試すも失敗し、その後はスンナリ下げた
13.赤丸で下ヒゲを出し、その後上昇したのは赤線が意識されていた
以上13項目ですが、この短い間だけでも気付いて欲しいことはこれくらいあります。
「気付く能力をナメてました。。。」と気付いて頂けたら幸いなのですが、「上で書いたようなことを一瞬で判断しなければ勝ち続けることはできないの?」と思われた方も多いでしょう。
結論としてはこの程度は気付いて頂きたいのですが、上で書いたようなことを一瞬で判断できるのであればもうすでに勝てるようになっている筈です。
ということは、ほとんどの方は一瞬なんかで判断できていない筈なのでそれほど悲観する必要はありません。
鍛えれば良いだけの話なので。
では、具体的にどのように訓練すれば良いかなのですが、これはもの凄~く地味な訓練です。
始点である左側の赤縦線からスタートし、黄線で示したようにローソク足を1本ずつ追っていきます。
すると、緑丸で長い上ヒゲとなるのですが、上ヒゲということは一瞬上に行った訳です。
一瞬上に行ったのにすぐに跳ね返された理由は何?と考えます。
で、チャートの左側を見ると下落の起点となる水色線があります。
「この水色線が効いていたんだな~。ってことは、ここを明確に上抜けたら一気に上昇するかも?」ということを考えておきます。
続いて、ローソク足を1本ずつ追っていけばオレンジ丸で下ヒゲを連発していることに気付ける筈です。
何故ここで下ヒゲを連発しているのか疑問に感じればチャートの左側を見るという習慣付をしてください。
すると、上昇の起点であるピンク線の存在に気付ける筈です。
全部説明すると日が暮れそうなのでこれくらいにしておきますが、ローソク足を1本ずつ追ってヒゲを連発したり、長いヒゲが出た時にチャートの左側を確認し、上昇(下落)の起点などがないかを確認します。
この作業を繰り返し繰り返しやればどんどん短時間で見るべきポイントがわかるようになり、気付くスピードも速くなります。
この時に便利なのが、前回の記事で紹介した「F12」ボタンです。
訓練する時間足は何でも結構ですし、通貨ペアも何でもOKです。
ということは、訓練可能な題材というのは無限にあります。
1年前のチャートからスタートというような感じでも良いので。
この訓練はリアルチャートでやっても良いのですが、慣れるまでは過去チャートの方がやりやすいかと思いますし、お休みの日であれば何時間でもできます。
私はこの訓練をトレーダーの心理を考えることも兼ねて延々とやったらからこそ、今となっては瞬時に上で書いたようなことに気付ける訳です。
一朝一夕でできるのであれば今頃勝ちトレーダーばかりかと思うのですが、こういう地味な訓練はやろうとする人が少ないです。
逆に言えば、こういうことをやればFX歴が長い人を追い抜くことも可能と言いますか、ほぼ間違いなく抜けます。
やるかやらないかの選択でやらない、つまり、楽な道ばかりを進もうとするからいつまで経っても結果が出ないんです。
まあ、昔の私も楽なことしかやってませんでしたがwww
1つ目がかなり長くなったのですが、2つ目の能力というのは・・・
準備する能力です!
準備する能力にも気付く能力が関係してくるのですが、これがどういうことかと言いますと、○○が必要だと気付くことができるから準備する訳です。
必要だと気付けなければ準備しようと思わないでしょうから、気付く能力と準備する能力はワンセットだとお考えください。
では、何故準備する能力が重要かと言いますと、エントリー前に勝負は決まっているなどとよく言われます。
「そんなことないやろっ!実際にエントリーしてからでないと結果なんてわかるかっ!」
確かにエントリー後に上下どちらに動くのかはわかりません。
わからないのですが、準備万端なAさんと、何の準備もしていないBさんにここで登場してもらいましょう!
AさんとBさんは全く同じエントリーポイントで買いました。
エントリー後に思惑の方向である上に行くのですが、約20pipsの含み益があるポイントで準備万端なAさんは利確します。
一方、何の準備もしていないBさんは「まだまだ伸びるで~」ということでポジションを保持するのですが、徐々に下落し、含み益がなくなります。
ですが、「もう1回上に行く筈!」ということで更にポジションを保持するのですが、下落の勢いが止まらずマイナス20pipsで泣く泣く損切りしました。
何故こんなことになったかと言えば、Aさんは最初から約20pipsの含み益となるポイントで決済しようと準備していたからです。
それは、このポイントが戻り売りが入ってきそうなポイントだったからであり、何の準備もしていないBさんはただただ上に伸びると信じることしかできませんでした。
こういった準備をするためには事前に環境認識をし、トレードプランを考え、考えたトレードプランで実際にエントリーした場合の利確目標や損切りポイントを事前に準備してあるからどのような動きになっても対応できる訳です。
更には、エントリー後に気付く能力を活かし、気付いたポイント付近の動きを見て決済するのか、それともポジションを保持するのかを事前に準備しているからこそ良いポイントで決済できたり、損切りが遅れることがないという訳です。
この準備能力を鍛える方法は簡単です。
気付いたことを実際に行動するだけですから。
ですが、気付けなければ行動できないので、気付くということはFXで勝ち続けるために一番重要なことかと思います。
ただし、間違ったことに気付いて行動しまくっても逆効果ということもありえます。
例えば、移動平均線の設定が重要だということに気付いても、それが本当に勝ちに直結するでしょうか?
チャートパターンを覚えれば勝てると気付いても本当に勝てるでしょうか?
多くのトレーダーさんはご自身が取り組んでいることが勝ちに直結していないなどと考えないでしょうが、頑張って取り組んでいるのになかなか結果に繋がらないということは、勝ちに近付いている筈が逆にどんどん遠ざかっている可能性もあります。
「そんなことはないだろっ!」と思われるかもしれませんが、何年もFXをやっていて結果が出ないのであれば取り組んでいることが間違っているのでは?と気付くことも必要だと思います。
と言いますか、1ヶ月で勝てるようになる人もいれば何年経っても勝てない人がいらっしゃるのは紛れもない事実ですし、私は何人も1ヶ月で勝てるようになった人を見てきています。
これは1ヶ月で勝てるようになった人が超人的な頭脳の持ち主であったり、寝る間を惜しんで努力したからではなく、勝つための最短ルートを歩まれたからだと思います。
当ブログでは最短ルートを説明しているつもりですが、世間一般的なFX界の常識とはかなり違うことを書いているという自覚があります。(アクセス数稼ぎのために脱線した記事もたくさん書いていますがw)
FX界の常識みたいなものに疑問を感じたから今の自分があると思っているのですが、どの世界でもマイナーな考え方というのはなかなか受け入れてもらえません。
仕方のないことではありますが、何年やっても勝てないというのは個人の能力や努力の問題ではなく、そもそもの方法が間違っていると早く気付いて頂きたいです。
かなり熱く語り過ぎたので今回はこれくらいにしておきます。