先日書きました【FX】水平線1本だけで考える練習問題と解説という記事が短い時間で当ブログの人気記事ランキングの2位になりました!
需要があるみたいなので第2回目をやってみたいと思います。
では、問題です。
上はドル円5分足のチャートですが、2本の赤縦線の間で水平線を1本だけ引いてエントリーできそうなところを考えてみてください。(上位足のトレンドは考慮しないものとします)
チャートの右側が見えているのであまり練習にはならないかもしれませんが、何をどう考えたのかが重要ですので、色んなパターンを考えてみてください。
如何でしたでしょうか?
前回と似たようなパターンで申し訳ないのですが、水平線1本に限定すると、どうしてもネックラインに引かざるを得ないかと思います。
ということで・・・
黄線で示したダブルトップのネックラインのところにラインを引かれた方がほとんどかと思います。
ここにラインを引いた場合どこでエントリーできるかですが、オレンジ線で示したようにネックラインを下抜けなかったのでオレンジ矢印辺りから買うことは可能かと思います。
ですが、下落の起点であるオレンジ丸までの値幅がないということを意識しておかなければなりません。
続いて、緑線で示したような動きにならなかったので緑矢印辺りから売ることは可能ですが、まだ明確にネックラインを下抜けた訳ではないので、ここで売るのは少々と言いますか、かなり厳しいかと思います。
あくまでも抜け期待のエントリーなので。
次に、ピンク矢印辺りで買うことも可能ですが、オレンジ丸と緑丸の高さがほぼ同じなので、ここを抜けてくることを期待した買いとなります。
最後に水色矢印辺りからも買えるかと思うのですが、ここだとオレンジ丸&緑丸の高値を水色丸で上抜けているのでオレンジ矢印やピンク矢印よりも買いやすいかと思います。
オレンジ矢印からオレンジ丸までと、水色矢印から水色丸までの値幅はほとんど変わらないのですが、オレンジ丸と緑丸の高値を上抜けているというアドバンテージがあるというのが買いやすい理由です。
以上で第2回目は終了
と言いたいところですが、これではあまにも芸が無さ過ぎますw
ほとんどの方がネックラインを引かれたかと思うのですが、
赤線の位置にラインを引き、この後の私の解説と同じようなことをお考えの方には50ポイント進呈致します!
100ポイント貯まっても何もありませんがw
どういうことか説明しますと、赤線というのは下落の起点です。
もしここにラインを引けていれば、赤線にタッチ後3本の黄丸で上ヒゲを出しているのにその後下げないな~ということに気付けたかもしれません。
ここで何が起こっているかと言えば、この赤線付近から売りたい人がいるでしょうし、買っていた人の決済ポイントでもあったかと思います。
であれば、この赤線辺りから下げてもいいのに下げないということは、新規の売りや買いの決済=売りに匹敵する新規の買い注文が入っていると考えられます。
この両者の思惑がぶつかり値幅のない揉み合いとなるのですが、このぶつかりの決着がつき赤線を上抜けると何が起こるでしょうか?
赤線よりも下で売っている人は全員含み損になるので慌てて損切りしてくる人もいるでしょうし、赤線を上抜けたことで新規の買い注文も入ってくるでしょう。
こうなると売ってた人の損切り=買い+新規の買いのダブルパワーで一気に上昇することがあります。
「あります」ではなく「多いです」と書きたいところなのですが、これはチャートの左側次第なのでお茶を濁しましたw
今回の場合ですと、少なくとも5分足では左側に壁がないので一気に上昇しました。
1分足ばかりで解説等をしていたので値幅感覚がないかもしれませんが、オレンジ矢印辺りで買うことができればオレンジ丸まで約50pipsもあります。
ラインを抜けた瞬間にエントリーするのはダマしの危険性があるのでオススメできないのですが、今回の場合は一気に上昇してラインを抜けたのではなく、揉み合った後に抜けたので状況が違います。
もしオレンジ矢印辺りで買って逆行すればすぐに切れば良いだけの話ですし、当然逆行する可能性を考慮し、すぐに決済ボタンを押すことができるような準備が必要でしょう。
「今回に限って何故5分足なんだ!」とか、「誰が見てもネックラインはわかりやすいのに、何故ラインを引けそうなとこを中心に据えなかったの?」などという疑問を感じた方は少ないかもしれません。
ですが、こんな意地悪とも言える問題を経験することで色んなことに気を配らないとダメなんだな~と気付いて頂けば意地悪おじさんになった甲斐がありますw
視野が広いに越したことはないのですが、視野が広くても細々としたことを無視するようでは意味がありませんし、逆に細々としたことは得意だけど全体像が見えていないのも問題です。
どちらも完璧というのが理想ですが、「自分は視野が狭いな~」と感じるのであれば日足から順番にチャートを見ていけば良いでしょう。
またネタになりそうなチャートが出現すれば第3回目の記事を書いてみたいと思います。