昨日、ポジポジ病に関する記事を書いたのですが、ポジポジ病の原因に関して1つ忘れていましたので追加しておきたいと思います。
それは、
1分足を見過ぎているから
です。
「1分足を見過ぎることの何が悪いの?」と問われると言葉に窮する方が多いかもしれませんが、具体例をあげて説明すればご理解頂けるかと思います。
上はドル円の1分足ですが、上下に行ったり来たりはしていますが動きがあるように見えるので十分トレード可能な感じがします。
ですが・・・
画像中央付近の2本の黄線間の値幅は10pipsもありません。
この間でトレードしたとしても5pips獲れたら良い方でしょう。
5pips獲れたら十分という方もいらっしゃるでしょうが、5pips獲れたけど次のトレードでマイナス10pipsの損切りなんてことになれば相当勝率を上げなければプラス収支にはならないでしょう。
「私の勝率は80%以上なので5pips獲れれば十分」という方もいらっしゃるかもしれませんが、5pips獲って、次も5pips獲って、更に次も5pips獲って、その次に10pipsの損切りだったら4回トレードしたのに僅か5pipsのプラスです。
このようなトレードを否定する訳ではないのですが、労力の割に見返りが少なくないですか?
見返りが少なくても確実にコツコツ資金を増やします!という方のお考えを否定はしませんが、もっと効率良くトレードする方法があるかと思います。
それは・・・
1分足や5分足以外で基準となる時間足を決めることです!
これがポジポジ病を治すきっかけにもなるかと思いますので説明したいと思います。
「基準」という言葉を「メイン」とか「ベース」という言葉に置き換えても良いのですが、実際にエントリーする時間足以外で「基準」となる時間足を決めた方が良いですよということです。
この説明だけでは不十分かと思いますのでどういうことかと言いますと、
上はドル円の15分足ですが、赤丸の部分が1分足で見た「十分トレード可能な感じがします」と書いたところです。
1分足で見た時にはトレードできそうな感じでしたが、15分足で見るとどうでしょうか?
黄線で示した急騰時の動きと比較すれば動いていないに等しいくらいです。
こんなチマチマしたところが主戦場になっちゃうから勝っても負けても少しで、スプレッドを考慮するとマイナスの方が圧倒的に多いというトレーダーさんが多いのではないでしょうか?
もし、1分足ではなく15分足を監視用として見ていたら赤丸の部分でトレードしたいと思いますか?
「思います!」という方もいらっしゃるでしょうが、スキャル専門の方であれば別に問題はないかと思います。
思いますが、スキャル専門と言っても勝てている方限定の話です。
勝てていない方が赤丸の部分でトレードを続ければポジポジ病が治らず、しかも、プラス収支にするのは至難の業でしょう。
逆に、「思いません!」と答えられた現在ポジポジ病の方は、ポジポジ病を治す良いきっかけとなるかもしれません。
「きっかけとなるかもしれません」ではなく、「きっかけとなります」と断言したいところですが、私が想定していないような行動をされる方もいらっしゃるかもしれませんのでお茶を濁しておきますw
ここで一つ疑問に感じられた方もいらっしゃるでしょう。
「15分足でなきゃダメなの?」という疑問です。
15分足ではなく、30分足でも1時間足でも何の問題もないのですが、スキャル専門の方が1時間足を監視していても1日に1回もトレードチャンスがない可能性があります。
15分足はサイズ感からすれば短期足に分類されるのかもしれませんが、1分足とは明らかに違いますし、かと言って4時間足や日足とも違います。
15分足は短期足と長期足の良いところ取りだと個人的には考えており、
上のサイズのローソク足にすれば1週間くらい前までの様子がわかります。
チャートの左側の確認ができないのであれば30分足以上にすれば良いかと思うのですが、そうでないのなら15分足で事足りると個人的には考えています。
ですが、私が書いていることを盲目的に信じるのではなく、ご自身で色んな時間足を試してみて一番しっくりくる時間足をお選びください。
ちなみに私は15分足を監視用の時間足とし、15分足でエントリーチャンスだと思えるポイントに到達した時のみ1分足か5分足に切り替えて実際にエントリーします。
なので、それまでは1分足を見ることはほぼないです。(指標や要人発言の時だけ1分足メインで見ることもあります。)
1分足メインでトレードし、かつポジポジ病の方が15分足で監視した場合、最初は超退屈かと思います。
エントリーチャンスがなかなかやってこないので。
ですが、超退屈ということは値幅のない揉み合い状態のようなところでトレードしなかったということを意味する訳ですから、超退屈=ポジポジ病克服の第一歩ということです。
また、15分足でエントリーチャンスということはある程度の値幅を期待できる訳ですから利大のトレードに繋がる可能性もあります。
本当は損小利大と言いたいところですが、損小にできるかどうかはご本人さん次第なので利大だけにしておきますw
今回はポジポジ病に関する補足記事ではあったのですが、ポジポジ病でなくても基準となる時間足を決めることは決して無駄にはならないかと思います。
私もかつては1分足しか見ない重度のポジポジ病患者でしたが、環境認識ができるようになったことと、15分足で監視するようにしてから色んなことが大きく変わったと記憶しています。
今回の内容は全トレーダーさんに共通する話ではないのかもしれませんが、トレードすることに対して何らかの問題点を抱えているのであれば、何かを変えるきっかけになるかもしれません。
と言いますか、現状のまま何も変えなければ現状が続くことになるでしょうから、何かを変える勇気が今後に繋がることもあると私は考えています。