FXでトレードする上で「押し目買い」や「戻り売り」というのは基本中の基本とされていますし、「押し目買い」や「戻り売り」だけでトレードされている方も少なくはないでしょう。
ネットで「押し目買い」や「戻り売り」を検索すると、「押し目買い」とは何ぞやなんてことは嫌というほど出てくるかと思いますので、当ブログでは「押し目買い」や「戻り売り」の基本的な説明は省略させて頂きます。
では、「押し目買い」や「戻り売り」というのは何故効果的なトレード方法とされているのでしょうか?
応援クリックだけが次の記事を書くモチベーションです!
↓ ↓ ↓
この理屈を理解していなくても困ることはないかもしれませんが、理解していた方がより効果的に「押し目買い」や「戻り売り」ができるかもしれないだろうということで私なりに説明したいと思います。
上はドル円15分足のチャートですが、2本の赤縦線内をご覧になると順調に上昇しており、この間に陰線は1本しかありません。
ということは、かなり一方的に上昇したと考えられるのですが、ここで3名のトレーダーさんに登場してもらいます。
Aさん:オレンジ矢印で買いエントリーしたのですが、Aさんは通常1ロットでトレードしており、一旦決済しない限り追加でエントリーすることはありません。
Bさん:ピンク矢印で買いエントリーしたのですが、Bさんも通常1ロットでトレードしており、一旦決済しない限り追加でエントリーすることはありません。
Cさん:緑矢印で買いエントリーしたのですが、Cさんも通常1ロットでトレードしており、一旦決済しない限り追加でエントリーすることはありません。
ここで下落の起点である黄線(水色丸)に到達した後の動きを見ながら、A・B・Cさんがどのような行動をとるのか考えてみましょう。
まずAさんですが、黄線を利確目標にしていたので黄線に到達した瞬間に決済しようと思ったのですが、黄線を一瞬上抜けたのでちょっと様子を見ます。
ですが、上ヒゲとなって次の足で下げ始めた辺りで決済しました。(約30pips獲得)
Bさんも全く同じように考え、同じようなところで決済しました。(約15pips獲得)
最後にCさんですが、買った瞬間は上に行ってくれたのですが上ヒゲとなって跳ね返されました。
それでも次の足で上に行ってくれるのではと思い少し様子を見ます。
ですが、次の足で下ヒゲになるものの、更に次の足で上に行ってくれなかったので泣く泣く損切りしました。(約7pipsのマイナス)
3名のエントリー場所はそれぞれ違いますが、黄線に到達した後に更に上に行くことができなかったので3名とも決済しました。
買いの決済なので売りです。
ということは下げます。
この下げが紫線で示したものであり、一旦決済した3名はまた新たに買い直すことができます。
最初のエントリーは3名ともバラバラでしたが、一旦下げた後は3名の息がピッタリでほぼ同じタイミングでエントリーできました。
3名が揃ったことでその後一気に上昇しました。
めでたしめでたしwww
敢えて登場人物は買いだけにしたのですが、買いだけにすることで理解しやすかったのではないかと思います。
結局何が言いたいかといえば、上昇すればするほど買っている人の含み益は増えますし、上昇すればするほど新たに買える人の数が減っていきます。(資金に余裕のある人を除く)
減っていく理由というのは、上昇すればするほどその上昇途中に買ってくる人の数が増えるからです。
ここで、新たに買うために何が必要かと言えば、一旦持っているポジションを決済する必要があります。
この決済による動きが押し、つまり、上昇後に下げる動きということになります。
実際には黄線に到達後に売ってきた人もいるので、この手助けがあって黄線に到達後に4本連続で陰線になったかと思うのですが、いきなり売り買い両方の気持ちを考えることができないのであれば買いだけとか売りだけで考えれば理解しやすいのではないかと思います。
以上の説明は押しのメカニズムと言っても良い部分だけであって、押し目買いが効果的な理由についてはまだ触れていません。
この効果的な理由に関しては売りの人にも登場してもらった方がわかりやすいかと思います。
黄線に到達後に紫線で示したように4本連続で陰線となるのですが、この陰線というのは買ってた人が決済したり、新規の売り注文が入ったと考えられます。
で、赤枠のゾーンというのは上ヒゲを連発したところなのですが、ここに到達することで下げの勢いが止まり上昇に転じます。
こうなると何が起こるかですが、最初の例で説明した通り買ってた人は一旦決済したので買い直すことができます。
これに加えて黄線到達以降に売った人もこれ以上伸びないのであれば決済してくるでしょうし、下の方で売った人は上に行けば行くほど含み損が膨らんでしまうのでどんどん決済してくるでしょう。
ということは、新規の買いは勿論買いですし、売ってた人の決済も買いなので、新規の買いと、売りの決済=買いのダブルパワーとなりその後一気に上昇することがあります。
今回の場合は水色丸で黄線を一瞬は上抜けたとはいえすぐに跳ね返されたので黄線はまだ抜けていないと判断されたのでしょう。
ですので、再度黄線に到達したピンク丸辺りで再度下を目指す動きもありました。
しかしながら、結局は黄線を明確に上抜けます。
その後、オレンジ線で5本連続の陰線となるのですが、この下げは買ってた人の決済だけでなく、新規の売り注文もたくさん入っていると思われます。
しかも、黄線を明確に上抜けた後なので、赤枠のゾーンに到達した黄丸以降は激しく上昇します。
激しく上昇する理由というのはもう説明する必要はないでしょうが、売った人がたくさんいたからであり、その人達の決済=買いと、新規の買いのダブルパワーの勢いが増したと考えられます。
だったら最初から黄丸以降の説明をすれば良かったのではと思われるかもしれませんが、下落の起点などの重要なラインを抜けたか後かどうかによってその後の伸び方が変わったりします。
この違いを知って頂きたいがために敢えてしょぼい方の動きを最初に説明しました。
以上が効果的な理由ですが、この理由を理解できればわかりやすい上昇の流れの時に慌てて売ることが更なる上昇のための燃料を補給しているだけということに気付けるでしょう。
スキャル専門で押しの部分だけを狙いますということができるのあればこのようなトレードをして頂くのは何の問題もないのですが、忙しいトレードになるでしょうから流れに乗るトレードの方が楽ですし、大きく獲れることも多いでしょう。
ちなみに、戻り売りに関しては一切説明していませんが、売り買いが逆になるだけで考え方は同じです。
上で書いた説明を一度に理解するのは大変かもしれませんが、理解できればわかりやすい上昇の流れの時に売ろうなんて考えなくなるかも?
最後にしつこいですが、少しでも今回の記事が参考になったという方は是非応援クリックをお願い致します!⇒⇒⇒