当ブログでは損切りの重要性をこれでもかというくらい力説しているのですが、私がどれだけ熱く語ろうとも損切りができないとか、損切りが遅れるという方は多いかと思います。
これは損失を確定させたくないという気持ちが働くからなのである意味仕方のないことではあるのですが、仕方ないとは言っても上手に損切りができなければ遅かれ早かれFXの世界から消えていくことになるでしょう。
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さて、今回の記事タイトルは「損切りは早い方が良い理由とは?」なのですが、このように書くと「逆行すればすぐに切れば良いだけでは?」と考える方もいらっしゃるでしょう。
逆行した際にすぐに切るということができれば1回のトレードで大きく負けるということはなくなるでしょうが、ほぼ全トレードが数pips程度の損切りになるという可能性もあります。
このような状態では損切り貧乏になってしまいますので、今回の記事タイトルを正確に書くと「損切りはエントリーの根拠が崩れたら早く切る方が良い理由とは?」になります。
重要なのはエントリーの根拠が崩れたらであって、エントリーの根拠が崩れていないのの損切りしまくると上で書いたように損切り貧乏になってしまいます。
損切り貧乏にならないためにエントリーの根拠というものが必要なのですが、エントリーの根拠がないとか弱い状態でエントリーするから損切りができなかったり遅れたりするのだと思います。
だからこそ、どこで損切りするのかを決めてからでないとエントリーしてはいけないというルールを作った方が良いですよみたいなことを何度か書いた訳ですし、どこで損切りするのかを決めるためにエントリーの根拠も必要になってくるかと思います。
記事タイトルとは直接関係ないのでこれくらいにしておきますが、では何故損切りは早い方が良いのか実際のチャートを使って説明したいと思います。
上はドル円15分足のチャートですが、Aさんは黄矢印で買いエントリーしたとします。
この時のエントリーの根拠は、赤丸の部分が下ヒゲとなっており、更にはオレンジ丸と赤丸を比較すると安値を切り上げています。
エントリーした足の1本前のローソク足は長い陰線になっており、少なくともすぐに売るという理由はなく、オレンジ線を背に買えばいいんじゃねということで買いました。
この時の損切りポイントはオレンジ線の少し下(×印)に設定し、損切り幅はスプレッド込みで10pipsです。
エントリー後は2pipsほど上昇するのですが、その後は急落しオレンジ×印で損切りとなりました。
というトレードであれば問題がないとは言えませんが、損切りに関しては問題ないかと思います。
問題というのはチャートの左側からの流れを考えれば短期的にはなるべく上から売る方が良かったかと思いますが、これに関しては記事タイトルとは関係ないのでこれ以上は書きません。
さて、オレンジ×印で損切りできたAさんは損切りになったとは言え大きく負けることがなかったのですが、全く同じポイントでエントリーしたBさんは特にエントリーの根拠を考えず、どこで損切りするのかも決めずに適当に黄矢印で買いました。
Aさんと同じようにエントリー後は2pipsほど上昇するのですが、その後は下げてどんどん含み損が膨らみ、約80pipsの含み損となったところで資金が尽き強制ロスカットとなりました。。。
損切りが遅れると大変なことになりますよという一例なのですが、何故オレンジ×印辺りで損切りできないと大変なことになる可能性があるのかというのが今日の本題です。
黄矢印で買うのが絶対にダメという訳ではないのですが、エントリー前のローソク足が長い陰線となっているので少しでも戻れば売りたい人がいるでしょう。
売りたい人や、すでに売りポジションを持っている人の願いはオレンジ線を下抜けて大きく下げることかと思うのですが、このような動きになるためには買い勢との戦いに勝たなければなりません。
買い勢からするとオレンジ線が拠り所であり、ここを背に買ってどんどん上昇して欲しいというのが願いかと思うのですが、このオレンジ線を下抜けてしまうとどうなるでしょうか?
オレンジ線よりも上で買っている人は下げれば下げるほどどんどん含み損が膨らむので早めに損切りしてくる人もいるでしょうし、新規で買いたいと考えている人はオレンジ線を下抜けたのを見て買いたいと考えるでしょうか?
ダマシの可能性もあるのでオレンジ線をちょっと下抜けたくらいでは買うのを諦めないかもしれませんが、オレンジ×印の次の足は陽線となり、更に次の足でオレンジ×印のローソク足を下抜けてきました。
こうなると流石に新規で買おうと考えていた人も買うのを諦めたり躊躇するでしょう。
で、新規の買い注文が入りにくい状態となればどうなるでしょうか?
オレンジ線を下抜けたことで新規で売ってくる人もいるでしょうし、下げれば下げるほどオレンジ線よりも上で買っている人はどんどん含み損が膨らむので耐え切れずに損切りしてくるでしょう。
このような状態になると新規の売り+買ってた人の損切り=売りのダブルパワーで一気に下げることが多いです。
下げることが多いだけで必ずこうなる訳ではないのですが、
チャートの左側を見るとオレンジ丸がそれまでの安値であり、左側に壁が全くありません。
このような時はストッパーになるものが存在しないので大きく下げることが多いです。
結局何が言いたいかと言いますと、損切りが遅れれば遅れるほど含み損が膨らむことが多いですよということを理解して頂きたいがために長々と説明した訳です。
多くのエントリーポイントというのは直近高値(安値)やレジサポライン、キリ番(ラウンドナンバー)などを背に売り買いすることが多いかと思うのですが、これはこれらのラインをある意味信頼しているからだと思います。
信頼しているからこそラインを背に売り買いするかと思うのですが、今回の例だとオレンジ線を信頼しているから買った訳であり、このオレンジ線を下抜けてしまえば信頼していたものが崩れ去っていく訳です。
崩れ去っていくのを見ていながらポジションを保持することでとんでもない含み損になったりする訳です。
「あの時損切りしておけばこんな含み損にならなかったのに・・・」なんていうのはほぼ全トレーダーが経験されているかと思いますし、私なんてこの道の元プロですwww
「あの時」というのが被害を最小限に留めるチャンスだった訳ですが、そのチャンスを自ら逃すことで悲惨な結果になるという理屈です。
チャートの左側にたくさんの壁があれば大きな被害にならないこともあるでしょうし、一段下(上)の壁から思惑の方向に動き最終的には勝ちトレードになるということもあるでしょう。
ですが、これはたまたまであって、壁がたくさんあってもすべてブチ抜いてくることも当然ある訳です。
損切りできずに放置していたら何とか助かったなんていう経験を一度でもされている方ほど同じことをやってしまう可能性が高いので、
損切りが遅れると大損害!
というワードを、こちらの記事を参考に色んなところに貼りまくって良い意味での洗脳状態にしてみてください。
やるやらないは自由ですが、たった1回のトレードで全資金を失いたくないのであれば上で説明した理屈をしっかり理解し、エントリーの根拠が崩れたら切るということを徹底してください!
以上です!