今回は損切りポイントを考える練習問題をやってみたいと思います!
さて、当ブログでは損切りの重要性を何度となく訴えているのですが、勝てるだけの力があるのに損切りができないという理由だけで安定的な勝ちに繋がっていないという方は決して少なくないかと思います。
私からすると、「損切りさえ徹底できれば勝てるようになるのにな~」と大変残念に思うのですが、上手く損切りができないのにはそれなりの理由があるかと思います。
って、それなりの理由と言っても考えられるのは2つだけです。
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1つ目は、
・トレードプランを考えていないので、事前にどこで利確し、どこで損切りするのかを決めていない
どこで損切りするのかを事前に決めていないので、損切りするかどうかの判断はチャートの動きを見ながら適当に切るという感じかと思います。
ですが、2つ目の力が大きく働き、切ろうと思ってもなかなか切れないのだと思います。
その2つ目は、
・損失を確定させたくないというのは人間の本能であり、切ろうかどうか悩んでいる時に切らない方を選んでしまう
この人間の本能というのはプロスペクト理論で説かれていることなのですが、このことに関しては何度も当ブログで書いています。
損切りポイントに到達したことはわかっているのにそこで切ることができず、損切りポイントをズラすなんてことは多くのトレーダーさんが経験されているでしょう。
ポイントをズラすことで助かることもあるから厄介なのですが、私の経験上、ポイントをズラせば被害が拡大することの方が圧倒的に多いですし、このことも多くのトレーダーさんが経験されているでしょう。
少々前置きが長くなったのですが、2つ目に関しては練習問題だけではどうにもならず、どのようにして本能に抗うのかご自身でお考え頂ければと思います。
考えても結論が出ないのであれば、エントリー時に損切り設定をしておくという方法が一番簡単かと思います。
では、いよいよ問題です!
問題1
上はドル円の1分足ですが、赤矢印で売った場合、どこで損切りするのが適当だと思いますか?
尚、上位足の流れは上だと仮定してお考えください。
問題2
上はドル円の1分足ですが、赤矢印で買った場合、どこで損切りするのが適当だと思いますか?
尚、上位足の流れは上だと仮定してお考えください。
では、私なりの解答例を発表したいと思います。
ですが、以下の内容というのはあくまでも私の個人的な考え方であり、これが正解ですなどと申し上げる気は全くありません。
もっと良い損切りポイントがあるかもしれませんので、解答例は参考程度にお考えください。
ということで、まずは問題1です。
どこで損切りするのが適当なのかを考えるヒントは何故ここでエントリーしたのかという根拠を考えることかと思います。
それと、前置きや問題文には意図的に書かなかったのですが、今回の記事の裏テーマは「エントリー後の動きをしっかり追いかけましょう!」ということと、「損切りになるのを指を咥えて待っている必要はないですよ!」ということです。
ということも踏まえて以下をお読みください。
まずはエントリーの根拠を考えてみましょう。
上位足の流れは上なのですが、短期的には黄線で示したように一気に下落しました。
この下落を見て戻り売りを考えられたかと思います。
戻り売りを考えている時に黄線の後に都合良く上昇します。
そして、エントリーの1本前の足(オレンジ矢印)で長い上ヒゲとなります。
上ヒゲということは上に行こうとしたけど跳ね返されたということなので、いよいよどこで売るか考えます。
すると、エントリー時の足は1本前と比較して高値を切り下げたので(オレンジ丸)赤矢印でエントリーしたと考えられます。
これが根拠だとすると、オレンジ線を上抜ければエントリーの根拠が崩れたことになるので、緑×辺りで損切りするのが妥当かと思われます。
続いて裏テーマに関してですが、赤矢印で売って緑×で損切りするということが徹底できれば少なくとも1回のトレードで大きく負けるということはなくなるでしょう。
ただし、大きな流れが上なのに、わざわざ売る必要があったのかという問題は残ります。
で、今回は僅かとは言え損切りしてしまったのは事実であり、エントリー後の動きの意味をしっかり考えることができていれば、たとえ微益であってもプラス収支で終えることができました。
微損と微益では1回のトレードでの差は小さいですが、これが10回・100回・1000回となれば大きな差となるでしょう。
では、エントリー後の動きを見ると、ピンク線で示したような動きにならなかった段階で一旦下落の勢いは止まりました。
もし下落の流れが続くのであれば上昇の起点である黄丸を下抜けなければなりません。
ここを下抜けずに上昇し始め、しかもピンク丸のところで下ヒゲを連発しています。
下に行こうとしたけど跳ね返されたという事実に気付くことができればピンク矢印辺りで決済できたかと思います。
ピンク矢印で決済しても超微益ですが、上でも書いた通り、この微益の積み重ねが後々大きな差となります。
「微益で決済するくらいなら損切りになった方がマシだ!」という方もいらっしゃるでしょうが、ポジションを長く持てずに決済した訳ではなく、しっかりとした根拠があっての微益決済なので損切りするよりもかなりレベルが高いと言えるかと思います。
続いて問題2です。
問題2に関してもまずはエントリーの根拠を考えてみましょう。
黄線で示したように下落し、その後軽く戻します。
戻すのですが、オレンジ線で示したように上昇の起点である黄丸を下抜けなかった=下落の流れが一旦止まったことを確認してエントリーされたと考えられます。
これが根拠だとすると、黄丸を下抜けた後の黄×辺りで損切りするのが妥当かと思われるのですが、ここで損切りするのは根拠が崩れたから切るということなので何の問題もないです。
何の問題もないのですが、もしエントリーの根拠が別だったら違う考え方ができます。
どういうことかと言いますと、上で書いた根拠はオレンジ線で示したような動きにならなかったから買ったのですが、もっとチャートの左側を見て黄丸の位置がピンク線よりも上、つまり、安値を切り上げたことが根拠だとすると、ピンク線を下抜けた後の緑×辺りで切るのが妥当だと考えられます。
水色線で示したような動きになった可能性もあるので。
別にひっかけ問題という訳ではないのですが、チャートの左側をもっと見て頂くためのきっかけになれば幸いです。
次に裏テーマに関してですが、エントリー後の2ヵ所の紫丸をご覧になると両方ともオレンジ丸を上抜けることができませんでした。
つまり、2回上を試して失敗した訳ですので、「もう上は厳しいかも?」ということで紫丸の直後くらいに決済しておけば微益か微損で終えることができました。
「こんな細かなところまで見てるの?」と思われるかもしれませんが、細かいところを見ているという意識はあまりなく、「上に行こうとしたけど行けなかったな~」というようなことを見ています。
っていうくらいローソク足の動きをしっかり追いかけています!
最後に、今回の記事では裏テーマの方が重要だったような気もするのですが、それでも事前にトレードプランを考えて、どこで利確し、どこで損切りするのかを決めておくことの方が重要かと思います。
考えていないことを咄嗟にやれと言われても戸惑って当然ですので、戸惑わないために、そしてエントリーの根拠が崩れた時に損切りができるよう事前に決めておくということを徹底して頂ければと思います。
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