今現在FXをされている方の目的というのは人それぞれかと思います。
ですが、勝ちたいとか利益を上げたいというのは全トレーダーに共通する目的かと思います。
中には負けてもいいのでトレードそのものを楽しみたいという方もいらっしゃるかもしれませんが・・・
例外的な方が若干いらっしゃるとしても多くのトレーダーさんは勝つためにFXをされているかと思うのですが、勝ちたいという思いは強くてもトータルで勝つという発想をお持ちでしょうか?
1回1回のトレードに集中すればトータルで勝てるのかもしれませんが、どれだけ集中しようとも負ける時は負けます。。。
勝ちトレードだけではなく、負けトレードも含めてトータルで勝たなければ本当の意味での勝ちとは言えないかと思うのですが、1回1回のトレードという短期的目線に関しては優秀な方が多いように感じられるのですが、1ヶ月・半年・1年というような長期的目線に関してはビジョンが見えていない方が多いように感じられます。
「今日は大勝だ~!やったぜ~!」と嬉しくなる気持ちはわかるのですが、大勝された方が翌日に大負けされることは珍しいことではありません。
何故こんなことになるかと言えば・・・
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大きく獲れたというイメージが残り過ぎて毎回大きく狙う癖みたいなものが付いちゃうかと思うのですが、大勝されたということは前日に大きく動いたのだと思います。
大きく動いた翌日には揉み合い状態になることが多いのですが、そんなことはお構いなしで毎回大きく狙おうとするから折角含み益があっても放置して結局損切りになり、負けたことで冷静さを失いロットを上げるなんてことをしてしまい、前日の大勝分以上に負けるなんてことになっちゃうのだと思います。
これは私の経験談でもあるのですが、似たようなことを経験されている方は多いかと思います。
似たようなことを経験されているのであれば今後のための対策を考えるべきかと思うのですが、大勝した翌日に大きく負けても相場のせいにして自分が原因だとは考えないのではないですか?
大勝した翌日に大負けなんてことを繰り返していればトータルで勝つというのは難しいので、それなりの対策が必要でしょう。
ということで、トータルで勝つための1つ目の考え方としては大きく負けないための対策を考える必要があります!
大きく負けないためには損切りの徹底というのは当然必要なのですが、損切りを徹底しても負けトレードばかりであれば資金はどんどん減っていきます。
であれば、別の方法を考えるべきであり、例えば大勝した翌日は敢えてトレードしないというのも一つの方法でしょう。
上で大きく動いた翌日には揉み合い状態になることが多いと書いたのですが、大きく動いた後というのは祭りが終わった後であり、次の祭りのための準備期間と考えればトレードしようという気力が失せるかと思います。
それでもトレードしたいということであれば、意図的に10~20pips程度で強制的に利確するということをすれば、毎回大きく狙うという癖をリセットできるかと思いますし、これは私が長年意識してやっていることです。
勝って兜の緒を締めよ
という有名なことわざがありますが、勝ったからと言って油断するのではなく、更に気を引き締めて改善点等を洗い出して解消していくということが必要でしょう。
各会社では業務改善というようなことをされているかと思うのですが、FXの世界も基本的に同じかと思います。
続いて2つ目ですが、2つ目に関しては長期的ビジョンとは関係なさそうに思えるかもしれませんが、毎回毎回意識してやればトータルで勝つということに繋がるかと思います。
それは損小利大を徹底するということです!
これは過去に何回も書いていることなのですが、何回書こうともできない人はできないでしょう。
何故できないかと言えば、損小利大というものを意識しているとしても、意識するだけではダメで、訓練が必要です。
頭の中で損小利大・損小利大と思ってできるのであれば話は簡単なのですが、急に動いたのでエントリーしてしまったら損小利大のことなんて完全に忘れてますよね?
ですので、頭の中で強く思う程度ではダメで、体に覚え込ませる必要があります。
これは損小利大だけではなく、FXのトレードに関するほとんどのことが体に覚え込ませる必要があるかと思います。
私が考えているという感覚がないのに環境認識したりトレードプランが即座に思い浮かぶというのは体が覚えているからであって、私の能力が特別な訳ではありません。
体が覚えるくらい訓練しただけのことであって、それ以上でもそれ以下でもありません。
体が覚えてしまえば楽なのにな~とは思うのですが、そこまで訓練しようとする人が少ないから勝てるようになる人が少ないのだと思います。
少々脱線したので戻ります。
損小利大を体に覚え込ませるためにはとにかくチャートとお友達になって「今売る場合の利確目標はどこ?そして、損切りはどこ?」というようなことや、「今売るのと買うのとどちらが美味しいのか?」というようなことを考えまくる必要があります。
文字だけで伝えるのには限界があるので例題を出してみます。
上はドル円の5分足ですが、チャート右端の赤丸で売りたいですか?買いたいですか?それとも様子見しますか?
売った(買った)場合の利確目標と損切りポイントを考慮しつつ考えてみてください。
まず赤丸の位置に到達するまでの流れを見てみましょう。
黄丸の高値を僅かに更新する起点となった黄線を下抜けて一気に下げました。
この勢いでオレンジ丸の高値を更新する起点となったオレンジ線も一瞬下抜けますがすぐに跳ね返され、白丸で上ヒゲを連発するも下げ切れないというのが赤丸の位置かと思います。
直近の勢いを考えると売り中心で考えたいかもしれないのですが、オレンジ線を明確に下抜けたとは言えないので売るのは微妙かもしれません。
今売るとなると、ほとんど戻っていないのに売ることになるので。
ですが、赤丸で売ると仮定して話を進めます。
赤丸で売った場合の第一利確目標はピンク線で、ここを下抜ければ緑線や水色線辺りとなるでしょう。
逆に損切りポイントは、直近高値の紫線の少し上辺りとなるでしょう。
ここで、第一利確目標までの値幅と損切り幅を見て頂きたいのですが、スプレッド込みであれば損切り幅の方が僅かに大きいです。
ということは、エントリー段階ですでに損小利大ではありません。
損小利大ではなくても勝率を上げればトータルでは勝てるのかもしれませんが、エントリー段階で損切り幅の方が大きいということがわかっていながらエントリーする必要があるでしょうか?
しかも、ほとんど戻っていないのに売ることになります。
ということで、私であれば赤丸の位置で売ることはありません。
次に買いについて考えてみましょう。
買いも売りの時とほぼ同じで、赤丸で買った場合の第一利確目標は紫丸で、ここを上抜ければ黄線辺りまで狙えるかもしれません。
逆に損切りは直近安値のピンク線の少し下辺りということになると、これも損切り幅の方が若干ではありますが大きくなります。
ということで、買いもなさそうなので様子見が妥当かと思われます。
ただ・・・
売りか買いどちらかを選ばないといけないということであれば、買いに1票投じたいと思います。
何故かと言えば、黄線を下抜けて大きく下げましたが、それ以前にもかなり売られています。
ということは、今現在は売りポジションの方が溜まっていると考えるべきでしょうし、黄線よりも上で買っていた人の多くがすでに決済済みでしょう。(その多くは損切り)
となると、売りポジションがかなり溜まっているということは一旦決済しないと新たに売れない人が多いかと思います。(資金に余裕のある人を除く)
一方で、黄線よりも上で買っていた人の多くがすでに決済済みなのでまた新たに買うことができますし、今までトレードに参加していなかった人の中で買いたいと考えている人は買うことができます。
今までトレードに参加していなかった人の中で売りたい人もいるでしょうが、買いポジションを決済して新たに買える人+新規で買える人と比較すれば買いの方が勝つ可能性が高いと考えられるので、選ぶのであれば買いを選びます。
ですが、すぐに買うことはないです。
上で説明したようなことをチャートを見ている時にずっと考えていれば徐々に「ここで売って(買って)も美味しくないや」というような感じになってくるかと思いますし、そうなるくらいまで鍛えるべきかと思います。
また、上の例題のようなことを考えるためには環境認識が必要ですし、事前にトレードプランを考えており、赤丸の位置は考えていたトレードプランのエントリーポイントでなければノータイムで様子見という判断ができます。
今回はトータルで勝つための考え方について書いてきたのですが、結局は基本的なことができていないと話にならないですよということを視点を変えて説明しただけのことですし、FXは基本的なことがトータルでできないと勝ち続けるのは困難です。
ただ・・・
環境認識ができないと話にならないのですが、環境認識だけが出来てもダメで、トレードプランを考え、ポイントまで引き付ける、つまり、待つということが必要ですし、エントリーや決済の訓練も必要です。
ということで、
トータルで勝つためにはトータルな力を身に付ける必要があるというのが結論となります。
ここまで回りくどくする必要はなかったのかもしれませんが、「トータルで勝つためにはトータルな力を身に付ける必要があります!」とだけ書いても説得力はないでしょう。
今回のような長文を書いても説得力はないのかもしれませんが、大勝した翌日に大負けした経験が何度もある私が書いていることなので多少は説得力があると信じたいですw
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以上です!