FXにおいて勝率が必ずしも重要という訳ではありません。
何故かと言えば、例えば・・・
Aさんの勝率は80%です。
これに対してBさんの勝率は40%です。
この勝率だけを見れば「Aさんはかなり勝っているんだな~」と思われるでしょう。
ですが・・・
Aさんの平均獲得pipsは4pipsで、平均の損失が20pips。
Bさんの平均獲得pipsは20pipsで、平均の損失が10pipsだったとしたらどうなるでしょうか?
10回トレードしたと仮定すると、
Aさんは、勝率80%=8回×4pips=32pipsの獲得に対して、2回×-20pips=-40pipsとなり、勝率80%でも負けていることになります。
一方、Bさんは勝率40%=4回×20pips=80pipsの獲得に対して6回×-10pips=-60pipsとなり、勝率40%でも勝っていることになります。
かなり大袈裟な例にしてみたのですが、Aさんのような方は決して少なくないかと思います。
今回の記事タイトルと直接は関係のないことを敢えて書いてみたのですが、FXの世界において勝率信者という方が多いのではないかと思います。
多いからこそ高勝率を謳う商材等に心を奪われるかと思うのですが、勝率だけがすべてではないということをご理解頂くために少々長めの前置きを書いてみましたw
私のメイン口座です♪
さて、本題です。
損大利小とか損小利小という状況が続いているのであれば勝率よりも考えることがあるかと思うのですが、損小利大を実現できているのであれば勝率が高いに越したことはありません。
では、勝率を上げるためには何をどのように考えれば良いのでしょうか?
と、質問形式にしてみたのですが、何か特別なことをして頂く必要はなく、超基本的なことに徹するのみで十分勝率を上げることが可能です。
具体的には、エントリー前に次の3項目を確認してください。
1、エントリーを考えた際にチャートの左側を見てどれだけ買われて(売られて)いるのかを確認する!
もし赤丸辺りでエントリーを考えたのであれば、赤丸までにどれくらい売られているのかを確認してください。
今回の場合だと黄丸を起点に約150pipsも下げています。
この事実にしっかり気付いてください。
って、気付かない方がおかしいような気もするのですが、約150pipsも下げているという事実を無視してトレードしている方も少なくないようです。
2、売るのは戻ってから、買うのは押してからという超基本に徹する!
このことは何度も書いているのですが、過去の負けトレード解説の記事でも戻り(押し)を待てていないという負けトレードが多かったように思います。
押し目買い・戻り売りというのは基本中の基本なのですが、急に動くと飛び乗りでエントリーしたくなるのは人間の本能と言っても良いでしょう。
ですが、本能のままにトレードすると確実に負けます。
当然、一度や二度のトレードであれば勝つこともあるでしょうが、長い目で見れば確実に負けます。
確実に負けるのであれば本能に抗うトレードが必要となるのですが、本能に抗う最たるものが押し目買い・戻り売りだと思います。
と書いてもご理解頂けない方は、
こちらの記事をお読みください。
最初の画像をもう一度ご覧頂きたいのですが、赤丸のポイントで売りたいですか?
「はい、売りたいです!」という方は「ご自由に♪」としか言いようがないのですが、赤丸で売った場合にそのまま爆下げという可能性も十分あります。
あるのですが、
赤丸で売ったとしても目標となりそうなオレンジ線までの値幅はそれほどないですし、一気に下げたということは一気に上昇する危険もあります。
何故かと言えば、一気に下げたということは上昇する際に壁=意識されそうなポイントがないからです。
赤丸で売った際にオレンジ線辺りまで下げるかもしれないけど、逆行した場合は黄丸辺りまで上昇するかもしれないということを理解し、逆行した際に迷うことなく切れるのであれば良いのですが、切れないのであれば損大利小まっしぐらになる可能性があります。
ですので、「売るのであれば戻ってから!」という言葉を呪文のように唱えて体に覚え込ませてください!
3、売るのは高値を切り下げてから、買うのは安値を切り上げてから!
これも何度も書いていることなのですが、この基本中の基本が守れずに売った後に一瞬下げるものの、その後爆上げして大損失なんていうトレードを経験されている方は少なくないでしょう。
例えば、黒線をレジスタンスラインだとします。
この黒線に到達したオレンジ丸で売った場合、緑線で示したように爆下げすることもあるでしょう。
ですが、紫線で示したようにちょっとだけ下げた後に爆上げするなんてことも珍しくありません。
この黒線がどの程度強力なレジスタンスラインかどうかというのはトレーダーの反応を見るまでわかりませんし、強力なレジスタンスラインだとしても100%反発する訳ではなく、指標や要人発言等の時間と重なればあさっり抜け、損切りを巻き込んで爆上げすることも当然あります。
こういうことにならないために、カウンターで売り買いするのではなく、上の画像の黄丸辺りで売った方が安全ですし、勝率も上がるという考え方です。
カウンターで売り買いすれば一番高いところ(低いところ)でエントリーでき、大きく狙える可能性はあるのですが、上の画像の紫線のような動きをした際に迷うことなく損切りできなければ大変なことになります。
一番高いところで売ってその後爆下げすれば超気持ちいい~♪でしょうが、FXで安定的に勝ち続けるためには超気持ちいい~♪という感情は必要ありません。
このように書くと「面白味がないな~」と思われるかもしれませんが、熱くならないためには感情重視ではなく、ルール重視にすべきかと思います。
今回は以上ですが、目新しいことは何も書いていません。
ですが、重要なことは何度も書いて理解して頂く必要があります。
そして、理解して頂いた後に何度も試して体で覚えて頂く必要があります。
結果が出ない多くのトレーダーさんは理解するまでで止まっている可能性がありますので、理解するだけで納得するのではなく、体に覚え込ませるということを重視してください!