一般的にFXは勝者2割に対して敗者8割と言われることが多いのですが、金融先物取引業協会の調査でFXで利益を残した人は全体の60.3％であることがわかりました。（2017年の調査なのでちょっと古いですが・・・）
この60.3％が利益を残したという数字をご覧になってどのように思われたでしょうか？
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「半数以上の人が勝っているんだな～」と数字通りに判断される方もいらっしゃるでしょうが、私は「そんな筈ないやんっ！」とノータイムで思いました。
今回参考にさせて頂いた、
こちらのサイトには、
『実態調査の対象者は「現在、FXを取引している人」を優先して抽出されている。負けて退場した人は対象から外されている。勝っている人や、少なくとも退場するような致命傷を負っていない人が対象だから、儲かっている人の割合が多くなりやすい傾向はあるはずだ。』
と書かれているのですが、「負けて退場した人は対象から外されている」というのが60.3％という高い数字を出したカラクリということに気付かないと、「勝ってる人が多いんだな～」と思ってしまうことになるかと思います。
以前、「FX投資家の約7割が1年以内に退場していた！」 このアンケート結果から見えてくることとは？という記事を書いたのですが、1年以内に約7割の人が退場しているという事実をしっかり認識しておけなければなりません。
1年以内に約7割の人が退場するけど、残った約3割の中で60.3％の人が利益を残していると考えればそれほど高い数字ではないことがわかるかと思います。
これを具体的な数字にすると、
1000人の中で700人が1年以内に退場されるので残るは300人。
この300人の中の60.3％なので、約180人が利益を残している、つまり、勝者ということになります。
1000人中の180人なので約2割ということになり、一般的に言われている勝者2割、敗者8割の方が実態を表していると思います。
ということで、FXで儲けている人は全体の6割ではなく、生き残った人の中で6割ということになります。
ですが、1年以上生き残れば6割は利益を残せるという考え方もできます。
1年生き残れば何とかなると考えればやる気も出るかと思うのですが、生き残るためには私が常々書いている基本に徹するしかありません。
環境認識やトレードプランを考える能力を鍛え、トレーダーの心理というものを常に考え、大きく負けないために損切りの徹底といった当たり前のことを当たり前にできる能力があれば生き残ることもそれほど難しくはないでしょう。
一旦やる気を出して頂いたかと思うのですが、ここでまた厳しい現実をお伝えしたいと思います。
上で紹介したサイトには損益に関するデータもあるのですが、年間で100万円以上の利益を残している人は全体の7.5％に過ぎません。
全体と言っても生き残った人の中でいうことになるので、実際の割合はもっと下がります。
年間100万円で生活するのはかなり厳しいでしょうから、300万円とか400万円以上となるともっと低い数字になります。
つまり、FXだけで生活できるのはほんの一握りだということをしっかり理解しておく必要があるでしょう。
ただ・・・
専業トレーダーになりたいと考えている人は上の私の記事内にもある通り23.8％しかいないので、FXだけで生活するということに関してはそれほど気にする必要はないのかもしれません。
年間100万円だとすると月に約8万円。
お給料に8万円が加われば十分という方も多いでしょうから、7.5％の仲間入りを目指すというのは悪くはないと思います。
今回の調査結果をご覧になり感じ方は人それぞれかと思うのですが、FXは決して甘い世界ではないという現実をしっかり認識しておくことは必要かと思います。
Instagram等のFXの広告には楽して勝てるようなことや、とんでもない額を勝ちましたみたいなものが多いですが、こういった広告に絶対に惑わされないでくださいね♪
そんなに勝てるのであればわざわざ高いお金を出して広告を出す必要などなく、自分一人でこっそり稼げばいいだけの話ですのでw
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