当ブログでは環境認識の重要性を何度となく力説しているのですが、FXにおいて何故環境認識が重要なのでしょうか?
「○○さんが重要だと言っていたから私もやっている」というのではなく、何故重要なのかをしっかり理解していないと環境認識に力が入らないのではないかと思います。
では、何故重要なのかですが、彼女(彼氏)とドライブデートする場面を想像してみてください。
「いきなり何を想像させるの!」とおっしゃらずに想像してみてください。
ドライブデートなので車が必要です。
目的地が現在地から約100km離れている行ったことがない場所です。
この時に車以外に何が必要ですか?
今はスマホにもその機能はあるのですが、カーナビが必要ですね。
カーナビか地図がなければ目的地に到着するのは困難でしょうし、一切道を間違えずに最短ルートで行くのはほぼ不可能でしょう。
上の例をFXに当て嵌めると、環境認識というのはカーナビ、厳密に言うとGPSのことで、今現在自分がどういうところでトレードしようとしているのかを見極めることです。
どういうところでトレードしようとしているのかすらわからずに短期足だけを見てトレードしようとするからエントリー後に即逆行したり、流れに逆らったトレードをしたりするので売っても買っても伸びないというような状況に陥るのだと思います。
少々前置きが長くなりましたが、簡単に環境認識する方法をお伝えしたいと思います。
と言ってもやることは極めて簡単で、
波を囲うだけです!
具体的には、
上はドル円の日足ですが、まずは赤枠のように大きな波を囲います。
続いて、黄枠のように赤枠の中の更に小さい波を囲います。
たったこれだけのことで色んなことがわかります。
まず黄枠の中はダブルボトムになっており、現在値はそのダブルボトムのネックラインを僅かに上抜けたところです。
ネックラインがちょうど黄枠の上限になっており、ここは重要なポイントだということがわかります。
また、赤枠と黄枠の関係性ですが、赤枠の大きな波の約半値が黄枠の上限辺りとなります。
厳密に半値となると黄枠の少し上のオレンジ線辺りですが、ここは大きく下落した起点ですので水平線を引いておいても良いでしょう。
何故半値が意識されるかと言えば、フィボナッチ・リトレースメントの50.0に該当するところであり、赤枠の大きな下落に対する日足レベルでの戻り売りポイントとして重要だからです。
現在値はネックラインを日足の実体で上抜けてはいますが明確に抜けたとは言えず、週足で上ヒゲになる可能性は否定できません。
とは言え、上抜けているのは事実なので、次の目標であるオレンジ線辺りまですんなり上昇するかもしれません。
ということで、囲いが2つと、1本の水平線だけでこれくらいのことは瞬時にわかりますし、これくらいのことがわかればトレードする上で困ることはそんなにないでしょう。
「環境認識が重要って言うからもっと凄いことをやると思っていた!」という方も多いでしょうが、やるのは囲うのと必要に応じて水平線を何本か引くくらいです。(私は囲いもしませんし、水平線も引きませんが・・・)
これに加えて考えることは、囲った波のどの辺りに現在値があるのかということと、重要なライン(今回であればネックラインやオレンジ線)との位置関係くらいかと思います。
慣れればコンマ何秒でできるようなことなのですが、これを疎かにしているから上で書いたようなトレードになっちゃうということです。
いきなりコンマ何秒というのは難しいでしょうが、慣れれば誰でも短時間でできることですし、環境認識ができればトレードプランもすぐに思い浮かぶかと思います。
囲って、必要な水平線を何本か引いて、位置関係
囲って、必要な水平線を何本か引いて、位置関係
囲って、必要な水平線を何本か引いて、位置関係
これを呪文のように唱えながら色んな時間足や通貨ペアでやればコンマ何秒で環境認識は終了という日も遠くはないでしょう。