FXで勝ち続けるためには色んな能力が必要かと思います。
例えば、
・環境認識能力
・トレードプランを考える能力
・良いタイミングでエントリーする能力
・良いタイミングで決済する能力
等々
これらの能力の基本となるのが今回お話する内容なのですが、それは何だと思いますか?
あまりにも当たり前のことなので意外とわからないかもしれませんが、それは・・・
気付く能力
です!
「なるほどね~」と思って頂ける方や、「???」という方もいらっしゃるでしょうが、気付きがなければFXにおいて何もできません。
上で紹介した4項目に関して言えば、
・環境認識能力
環境認識をするためにはチャートを読み取り、今がどういう状況なのか気付く必要がありますし、各種テクニカル分析も気付きがなければ何もできません。
ダブルトップ(ボトム)等は気付けるからこそ認識できるのであり、気付けなければチャートが発する重要なサインも見逃してしまうでしょう。
・トレードプランを考える能力
トレードプランは環境認識ができてこそですし、トレードプランを考える際にレジサポライン等の存在に気付けなければ良いプランを考えるのは難しいでしょう。
・良いタイミングでエントリーする能力
良いタイミングでエントリーするためには環境認識をしてトレードプランを考えるという前提があり、プランとして考えたエントリーポイントに到達したということに気付く必要があります。
・良いタイミングで決済する能力
決済もエントリーと同様で、利確(損切り)ポイントに到達したということに気付く必要があります。
あまりにも当たり前のことを書いたのでしっくりこないという方も多いでしょうが、私が数多くの負けトレード記録を見てきた中で気付いたことは、環境認識能力が不足しているということと、気付く能力が不足しているということです。
多くのトレーダーさんに直接インタビューした訳ではないので確かなことは言えないのですが、環境認識能力が不足しているという自覚がある方は多いかと思うのですが、気付く能力が不足しているという自覚がある方は少ないかと思います。
このように考える根拠は、気付けていればエントリーしなくて良かったとか、気付けていればここで決済できたというトレードがあまにも多いからです。
ここまでの内容で気付く能力の重要性が伝わったどうか心許ないのですが、次にこの気付く能力を鍛える方法について書いてみたいと思います。
が、その前にちょっとしたテストをやってみます。
上はドル円15分足のチャートですが、2本の赤縦線の間に気付いて欲しいチャートの動きが何ヵ所かあります。
ご自身の気付く能力がどの程度なのかを知るきっかけになるかもしれませんので是非考えてみてください。
「何ヵ所あります」と宣言してしまうと意地でも探すという方もいらっしゃるでしょうから、何ヵ所あるかは秘密ですw
では、考えてみてください!
如何でしたでしょうか?
何も気付けなかったという方もいらっしゃるかもしれませんが、何も気付けなかったということに気付けたことは収穫ですので落ち込まないでください。
気付けないことを放置しているよりもマシですから。
では、簡単に解説します。
① 黄線で示したような動きにならなかったこと、つまり2ヵ所の黄丸で安値を切り上げたということ
② オレンジ線の高値を上抜けたということ、更に上抜けたことで上昇の勢いが増したこと
③ ピンク丸の値幅のない揉み合い
④ ③の揉み合いの高値を上抜けたこと
⑤ 3か所の白丸で高値を切り下げていること
⑥ V字回復していること
⑦ ③の揉み合いの下限を下抜けたこと、更に下抜けたことで一気に下落したこと
パッと見た感じで私は7ヵ所の動きに気付きました。
細かく見ればもっとあるかもしれませんが、半分強の4ヵ所以上気付ければ合格ですw
次に気付く能力を鍛える訓練方法ですが、これはチャートの左側から順番に追っていくしかありません。
追っていく中で特に注目すべきは、
・高値(安値)の切り上げ(切り下げ)
・直近の高値(安値)
・揉み合いになったらその上限と下限
・急騰・急落
・V字(逆V字)回復
・ダブルトップ(ボトム)とそのネックライン
この辺りを意識しながら順番に追っていくという訓練をひたすらやるしかありません。
物凄く地味な訓練ですが、ある程度やれば自然と気付けるようになってくるかと思います。
個人差がかなりあるのでどの程度やればいいのかは不明ですが、チャートの左側を意識するというのはトレードする上で常に必要なことなのでチャートを見ている時は気付いてやるという気持ちでチャートを見てください。
最初のうちは疲れるでしょうが、どんどん気付けるようになると、
「あっ、今安値を切り上げたので売りはちょっと様子見だ!」なんていう風に思えるようになるかと思います。
こんな地味な訓練をやる人は少ないかもしれませんが、気付きが多ければ多いほど負けトレードは減るでしょうし、良いポイントでエントリーすることも可能となるでしょう。
やるかやらないかは貴方次第です!