第3回目の水平線を引く練習問題をやってみたいと思うのですが、前回から1ヶ月以上経過していますので、改めて水平線に関して私が思うことを書いてみたいと思います。
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まずは、効果的なところに水平線が引ければややこしいインジケーターなど使わなくても十分トレードが可能です。
例えば、
上はドル円の15分足ですが、赤線(高値圏のネックライン)が引けていれば、3ヵ所の黄丸辺りから売ることが可能で、右端の黄丸辺りから売ることができれば最高で約150pips獲ることができました。
約150pips獲るのにやったことと言えば赤線を引き、この赤線辺りまで引き付けただけのことです。
同じことが各種インジケーターを使うことでもできたかもしれませんが、シンプルさで言えば圧倒的に水平線の勝ちだと思います。
水平線だけなら余計な情報がないのでローソク足の動きに集中でき、集中できるからこそ折角のエントリーチャンスを逃す可能性も低くなるのではないかと思います。
FXで結果が出ない方ほど複雑なチャートや複雑な環境認識、複雑な手法の方が勝てるように感じられているのかもしれませんが、私はありとあらゆる複雑なことをやってきたのに結局結果が出ず、シンプルな方が良いという結論に至りました。
って、今となっては水平線すら引かないのでですが、もしローソク足以外で使えるものが一つしかないと限定されるのであれば迷うことなく水平線を選びます。
それくらい優秀なものなのですが、優秀なものとなるかどうかは効果的なところに水平線を引くことができるかどうか次第です。
つまり、水平線そのものが優秀という訳ではなく、効果的なところに引けた水平線が優秀ということになります。
「そんなことはわかってるけど、どこに引いたら良いのかわからない」という方が多いかと思います。
何の情報もなければわからなくて当然なのですが、どういうところで止められることが多いのかとか、どういうところを抜ければ大きく動くなんてことは目的意識をもってチャートを見ていれば徐々に気付けるようになるかと思います。
と言いますか、気付けるようになるまで目的意識をもってチャートを見て頂きたいのですが、折角当ブログにお越し頂いたので私がかつて水平線を引いていた場所を特別にお教えします!
ってほどのこともないくらい引く場所は限られいます。
まずは、上で説明したネックラインです。
ネックラインよりも上(下)の形は何でも良くて、ダブルトップ(ダブルボトム)でも三尊(逆三尊)でも何でもOKです。
重要なのはネックラインなので、個人的にはダブルトップだろうとトリプルトップだろうとネックラインよりも上はどうでもいいと思っています。
ネック=首なので頭と胴体の境界線ですが、頭と尻尾はくれてやれという相場の格言にもある通り、頭の部分などどうでも良くて重要なのは胴体の部分なんです。
この胴体の部分を美味しく頂けば良いのに、頭の部分の激しい喧嘩状態のところに参入するからボコボコにされるんです。
とにかく、ネックラインは重要なラインなので水平線を引いた方が宜しいかと思います。
続いては、大きく上昇(下落)した起点で、その起点から高値(安値)を更新すれば尚良しです。
これは文字だけでは伝わりにくいと思うので実際のチャートで説明してみます。
まずは赤丸のポイントの注目して頂きたいのですが、この赤丸を起点に大きく下げています。
そして、単に大きく下げるだけではなく、黄丸やオレンジ丸の安値も下抜けています。
つまり、見える範囲での最安値であったオレンジ丸を下抜けることで安値を更新しています。
こういうところに水平線(赤線)を引くことができると・・・
その後、2ヵ所のピンク丸で止められて下げていますし、緑丸では赤線を境に行ったり来たりしますが、この赤線を上抜けることでその後大きく上昇していきました。
売り勢からすればこの赤線が拠り所であり、ここを上抜けることで売ってた人が大量に損切りし、抜けたことで新規の買い注文が入り大きく上昇したと考えられます。
この動きは赤線が意識されていたからこそなのですが、その後の水色丸では下ヒゲでは抜けるものの実体では抜くことができずに一転して上昇します。
これはレジサポ転換と言われるもので、今まではピンク丸のようにレジスタンスラインとしての機能を果たしていたのですが、水色丸から上昇することでサポートラインの機能を果たしたと考えられます。
更に、紫丸を起点に下げていきましたので、再度レジスタンスラインとして復活したと考えれます。
ということで、この赤線というのはそれくらい重要だということです。
2つ目の説明が長くなったので残りはサクサク説明しますw
あと引くとすれば、何度も止められているところと、揉み合いの上限と下限、それと見える範囲内で最高値(最安値)にも引いておけば良いかと思います。
ただし、揉み合いに関しては水平線を引くよりも上限と下限を枠で囲った方がわかりやすいかもしれませんので、お好きな方をお選びください。
見える範囲内での最高値(最安値)に関しては、上位足との兼ね合い次第では引かなくても良い場合があります。
どういう場合かと言えば、最高値(最安値)を抜けた際に上位足で見てもしばらく壁がないような時は引いた方が良いのですが、上位足を見てすぐ近くに壁がたくさんあるような時は別に引かなくても良いと思います。
ちょっとこの説明ではわからないかもしれませんが、該当するような場面に遭遇すればまた説明したいと思います。
以上、前置きが超長くなりましたが、いよいよ問題ですw
上はドル円の1時間足ですが、このチャート内の最も効果的と思うところに水平線を1本だけ引いてみてください。
また、何故ここが効果的と思うのかという理由も考えてみてください。
恐らく悩まれた方が多いかと思うのですが、悩まれた方が多いということは私にとっては問題の出し甲斐がありますw
これについては後程説明します。
チャートの左側から順番に追っていくと、赤線を起点に下げたのですが、この赤線を上抜くまではここが見える範囲内での最高値でした。
上位足の状況がわからないので一応ここに赤線を引いておきましょう。
すると、その後2ヵ所の赤丸辺りで止められているので意識されていることがわかります。
次に、チャート左側の黄丸の高値を更新するきっかけとなったところに黄線を引いてみましょう。
その後、4ヵ所のオレンジ丸辺りで止められているので意識されていることがわかります。
続いて、ピンク丸や黄線の安値を更新するきっかけとなったところに緑線を引いてみましょう。
その後、3ヵ所の緑丸辺りで止められているのですが、この緑線は上下に何度も抜けているのでそれほど意識されていないかもしれません。
最後に、赤線の高値を更新するきっかけとなったところに水色線を引いてみましょう。
水色丸のところで猛反発してその後大きく上昇していますが、指標の影響が強いかと思われますので、この線が効いているかどうかの判断は難しいです。
他にも水平線は引けるでしょうが、この4本の中でどの水平線が一番効果的でしょうか?
正直なところこの判断は難しく、赤線は2つの赤丸の間で一度大きく上抜けていますし、緑線は上でも書いた通り何度も上下に抜けています。
黄線も2回大きく下抜けており、水色線は指標の影響もあるので判断しにくい。
ということで、どの水平線も効果的とは言い難いですが、赤線が一度上抜けた後に大きく下げた動きをダマシと判断するのであればチャートの右端の方でやっとしっかり上抜けたと判断できます。
となると、それまではこの赤線を死守したということで、私であれば赤線を選びたいと思います。
と、ここまでが建前で・・・
4本引いた水平線にそれぞれ一長一短があるのであれば、水平線を引かないという選択肢もあります。
「そんなん問題を全否定してるやんっ!」と言われそうすが、水平線を引くことで勝ちトレードに繋がるのであればどんどん引くべきでしょうが、引くことで混乱することもあるでしょう。
混乱して勝ちトレードどころか負けトレードになれば水平線を引かなかった方が良かったということになります。
では、何故こんな厄介な問題を出題したかと言えば、水平線を引くことを目的にして頂きたくないからです。
これは何度も書いていることなのですが、水平線を引くのはトレードしやすくしたり、勝ちトレードに繋げるための手段です。
ですが、中には手段である水平線を引くことそのものが目的になり、水平線を引くことだけに時間を割いている方もいらっしゃるでしょう。
これでは本末転倒になりかねませんので、水平線を引かない方が良い場面もあるということを知って頂きたかったんです。
もし私が上の場面に遭遇すれば、
赤枠のように大きな波を囲い、1時間足では効果的な水平線を引きにくいので15分足を見てトレードできそうなポイントを探します。
赤枠の上下幅は約200pipsもあり十分トレードは可能なので、トレードしやすい時間足を選ぶことも重要でしょう。
なんかひっかけ問題といいますか、ダマシみたいな感じになって申し訳ないと思う反面、ネットの情報を鵜呑みにしてはいけないということを実践して頂くために「本当に水平線を引く必要があるのか?」ということをお考え頂きたかったんです。
それと、上で「恐らく悩まれた方が多いかと思う」と書いたのですが、悩むということは色々と考えられた証拠です。
自ら考えることで成長できますので、大いに悩んで頂くことは私にとって問題の出し甲斐があるということになります。
こんな回りくどいことをしなくても、「今回はひっかけ問題ですよ~」と一言書けば良いだけなのかもしれませんが、事前にわかっていればひっかけの方ばかりに集中してしまうので、どこに水平線を引くべきかに関してあまり考えないかもしれません。
これでは効果が薄いんです。
実際のトレードにおいてもいつ何時ダマシが起こるかわかりませんので、常に色んなパターンの動きを想定しておくことが重要かと思います。
最後に、昨日は手抜き記事でしたが、今回は応援クリックが増えた感謝も込めて久々に4000文字以上書いてみました!
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