FXでトレードされる前に皆さんは色んなことを考えていらっしゃるかと思うのですが、特に何も考えずその場の勢いだけでトレードしているという方もいらっしゃるでしょう。
勝てれば何でも良いのでしょうが、その場の勢いだけで勝ち続けるのは極めて困難かと思いますので、以下の内容を参考にして頂ければと思います。
ちょっとしたことで無駄なトレードや負けトレードを減らせるかもしれませんので。
では、エントリー前に考えておくべきこと、確認しておくべきことを順番に説明したいと思います。
・環境認識&トレードプランを考えたのか?
安定的に勝っている人とそうでない人の圧倒的な差はエントリーする前の準備の差と言っても過言ではないかと思います。
今どういうところでトレードしようとしているのかすら理解せずに勝ち続けるのは困難ですし、○○で反発したら売り(買い)というようなプランを事前に考えているからこそ良いタイミングでエントリーできるのではないかと思います。
今更書くべきことではないのかもしれませんが、環境認識能力が不足していると思われる方があまりにも多いと感じているので書いてみました。
・損切り&利確ポイントを決めているのか?
トレードプランを考えている方であれば自然と損切り&利確ポイントも事前に決められているかと思います。
損切りポイントを決めていないというのはその場の勢い、例えば急に動いたから慌ててエントリーしたような場合ですが、このような時に事前に損切りポイントを決めるのは困難でしょう。
だって、エントリーの根拠もなく飛び乗りで入っただけですから。
飛び乗りのトレードが必ずしも悪いという訳ではなく、私も時々やりますが、それでも逆行したら即切るというようなことは決めています。
エントリーの根拠に関しては、根拠がないから損切りポイントも決められないのだと思います。
例えば、高値を切り下げたことがエントリーの根拠であれば、直近高値のちょっと上くらいで損切りということが必然的に決まるのですが、根拠がないから何となく損切りとか、逆行したら切るという感じになっちゃうのだと思います。
しっかりとした根拠はあるけど、それでも損切りできないのであれば10~20pips程度の範囲で固定で損切りポイントを決めてしまっても良いでしょう。
利確に関しては色んな考え方があるかと思います。
直近の高値(安値)を第一利確ポイントとし、ここを抜けてくれば上位足のレジサポまで狙う等の方法がありますが、これも事前に決めておかないと慌てて決済した後に更にグ~んと伸びたなんてことになりかねません。
それでも入り直せば良いだけの話ですが、事前に決めておいた方がスマートですね。
・チャートの左側の確認
ほんの数秒で良いのでエントリー前にチャートの左側を確認しておけば無駄なトレードや負けトレードを減らせるかと思います。
具体例をあげておきます。
上はドル円1分足のチャートですが、画面右下の赤丸のところで売ろうと考えました。
この時に赤丸の左側を見ればどんな状態でしょうか?
かなり下げてきてますね。
ということは、赤丸で売るということは下げている途中で売ることになり、基本中の基本である戻り売りができていません。
赤丸で売ってそのまま下げることもあるでしょうが、下げれば下げるほどエントリー後の逆行リスクは高くなります。
それは何故か?
下げれば下げるほど高いところで売れた人は含み益が増える訳ですから、どんどん決済を考える人が増えるでしょう。
売った人の決済なので買いですから上昇する力となります。
また、下げれば下げるほど買いを待っていた人のポイントに近付くことになります。
ということで、下げれば下げるほど売りポジションを持っている人は決済を考え、買いを待ってた人のポイントに近付き、この両者がほぼ同じタイミングで決済&新規エントリーすればV字回復の完成ということになります。
上のチャートのその後ですが、もし赤丸で売っていたらスプレッド込みで最大約20pipsの含み損になっていました。
赤丸ではなく、黄線で示したミニダブルトップになってから売りを考えても良かったかと思うのですが、今回はオレンジ丸辺りがごちゃごちゃしているので売るポイントは難しかったかと思います。
と言いますか、赤丸で売ったらどこで損切りするつもりなのでしょうか?
勢いでエントリーしただけなので当然考えていないでしょうね。
もう一つ例をあげておきます。
こちらもドル円の1分足ですが、3ヵ所の黄丸の高値切り下げを見て赤矢印辺りで売ることを考えました。
損切りは一番左の黄丸のちょっと上でも10pipsもないのでここにしました。
この時にチャートの左側を確認すればどういうことがわかりますか?
ちょっと考えてみてください。
如何でしたでしょうか?
って、考えてくださいというほどのことでもないのですが・・・
今回は高値を切り下げているという根拠がありますし、損切りポイントも事前に決めているのでこれに関しては問題がないのですが、エントリー前にちょっとでもチャートの左側を確認しておけば3ヵ所のオレンジ丸の安値切り上げに気付けたかと思います。
確かに高値は切り下げているけど安値も切り上げている。
つまり、三角持ち合いの状態で、しかもどんどん値幅がなくなってきているところでのエントリーを考えていたということになります。
三角持ち合いに気付けていればここで売ろうとは思わなかったかもしれないので無駄なトレードと、今回もしエントリーして放置していたら損切りになっていたので損切りトレードを防げたことになります。
この要因はエントリー前にチャートの左側を確認するだけのことです。
「私はこんなところでエントリーしないぞ!」という方も多いでしょうが、こういうところでエントリーしちゃう方も多いかと思います。
他にもエントリー前に考えておくべきこと、確認しておくべきことはあるのですが最低限上で書いたことを考え、確認するだけでもトレード内容は変わってくるかと思います。
無駄なトレードが減ったとか、負けにくくなったと実感できることは大きな成長ですので、是非とも自らの成長を感じられる行動をしてください!