おはようございます。
6月14日、ドル円の環境認識です。
そろそろ変化が欲しいと願っていたのですが、昨日発表されたアメリカの消費者物価指数をきっかけにやっと動いてくれました。
昨日と同様、1時間足を見てみると・・・
長い間抜け出ることができなかったオレンジ枠を遂に上抜けたのですが、一段上の波である黄枠を明確に上抜けることはできませんでした。
黄枠の始点である黄丸というのは大きく下げることになった起点ですのでそう簡単に抜くことはできないであろうことは容易に想像できるのですが、案の定という感じでした。
ここが固いとなるとこの後下げるかもしれないのですが、黄枠の上限にタッチしたということは、黄枠の上限に達するまでに買った人が黄枠の上限タッチで利確している人もいるでしょうし、黄枠の上限からすでに売っている人もいるでしょう。
買ってた人の利確=売り、これに加えて新規の売りが激しく入ればもっと下げても良さそうなのですが、そうはならず今のところ黄枠の上限付近で揉み合っています。
揉み合えば揉み合うほどポジションは溜まっていきますので、何かのきっかけで上に行くようなことがあれば黄枠の上限を明確に上抜けてくる可能性もあります。
尚、本日は21時30分に生産者物価指数、更に午前3時にFOMCがあります。
午前3時にトレードされている方は少ないでしょうが、ポジションを持ったまま寝落ちするのは危険ですのでご注意ください。
続いて、消費者物価指数発表後の動きに関して解説したいと思います。
1時間足です。
赤矢印のところが指標発表時のローソク足なのですが、指標が発表された瞬間に上昇しオレンジ枠の上限を上抜けます。
上抜けることでオレンジ枠内で売ってた人の中には損切りする人もいるでしょうし、上抜けることで新規で買った人もいるでしょう。
大量の損切り+大量の新規の買いが入ればもっと激しく上昇したのかもしれないのですが、指標発表前に決済していた人も多かったのではと思われます。
で、上昇はしたのですが、下落の起点である黄線タッチで流れが変わります。
買ってた人の中にはこの黄線が利確目標だったという人もいたでしょうし、この黄線から新規で売ろうと考えていた人もいるでしょう。
いるでしょうではなく、実際にこのように考えて行動してきたので一転して下げることになるのですが、黄線や更に上の下落の起点がチャートの左側になければオレンジ枠を上抜けた後に激しく上昇したかもしれません。
指標発表直後は上に行くものの、その後上昇分以上に下げるというのは珍しくないのですが、これは指標の結果が強かろうが弱かろうがチャートの左側に上昇(下落)の起点、つまり重要なラインがあるからです。
今回の例ですと、黄線に到達すれば売ろうと考えていた人からすると指標発表によって一瞬で黄線まで来てくれてありがとうという感じかと思います。
指標がなければオレンジ枠内をひたすら行ったり来たりだったかもしれないので。
一転して下げるのですが、今度はオレンジ枠の下限に到達することで売ってた人が大量に利確し、更にオレンジ枠の下限から買いたいと考えていた人が買うことで再度上昇し、遂に黄線も明確に上抜けることになりました。
波を囲ったり、上昇(下落)の起点にラインを引けていれば、後はトレーダーの心理というものを考えれば今回のように動きの意味を説明できるかと思います。
と言いますか、動きの意味を説明できないようなところでトレードしても動きに翻弄されるだけという可能性もあります。
複雑なテクニカル系のインジケーターなどを使わなくても動きの意味を説明することはできますので、自分だったら何を考え、どう行動するのかということを常に考えて頂ければと思います。